...そこを立ちさりました...
竹久夢二 「都の眼」
...幸子は気を変えて立ち上った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...両側の人道にほとんど軒並みに同じような建て札が立ち並んでいる...
寺田寅彦 「柿の種」
...某書店の店員が親切にカタログをあさってともかくも役に立ちそうな五六種の書名を見つけてくれて...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...ホームズは物も言わず立ち上がり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...細君は立ち上つた...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...僕なんかなんの役にも立ちませんよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「影佐君?」「……?」彼は返事もせずに機械的に立ち止まった...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...村垣はようやく膝の土を払って立ちあがり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「この辺へ立ち寄ってはいけないのかね」私服はひたすら恭順の意を表して...
久生十蘭 「魔都」
...松や杉の立ち木の庭を隔てて下方に黒木の柵があり...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...急に五六人の村の子たちに立ちよられて...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...奴等があのやうに慌てふためいて遁走したのは私の背後に立ちあがつた低気圧をはらんだ三人の阿修羅を見てのことであつたのだらう...
牧野信一 「バラルダ物語」
...すつと立ち上つて...
槇本楠郎 「掃除当番」
...後悔とともに恋の炎はますます立ちぼるようなわけである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こころみに下宿の門口(かどぐち)に立ち止まって...
夢野久作 「冗談に殺す」
...「炎暑の御陣立ち...
吉川英治 「大谷刑部」
...急に前後へ立ち別れて...
吉川英治 「新書太閤記」
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