...古着売の店の立ち列んだやうな町に出て小さな貸本屋を開いた...
有島武郎 「骨」
...いっこう役には立ちませんでした...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...諸君が人生の岐路に立ち...
太宰治 「猿面冠者」
...翼をひろげて危げに飛び立ち...
太宰治 「竹青」
...馬と兵車の前に立ち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...セヴィリヤ寺院の入口に立ち止まった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...すっくと立ち上るや...
服部之総 「せいばい」
...彼は立ちどまってふと相手をうかがうようにした...
本庄陸男 「石狩川」
...私は腕を組んで立ち尽してゐた...
牧野信一 「熱い風」
...あなたの作品の前に一時間も立ち尽しました...
牧野信一 「階段」
...ときどき立ち止まっては...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...クねずみはこわれたちり取りのかげで立ちぎきをしておりました...
宮沢賢治 「クねずみ」
...袖屏風の陰で抜毛のついた櫛を握ってヨロヨロと立ちあがる抜(ぬ)け上(あが)った「お岩」の凄い顔を思い出す...
宮本百合子 「秋毛」
...初めての秋霧が立ちわたると共に...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...関羽は、数歩すすんで、曹操の前に立ち、血まみれな手のまま、先に預けておいた酒杯(さかずき)を取りあげて、「――では、このご酒を、頂戴いたします」と、胸を張って、ひと息に飲みほした...
吉川英治 「三国志」
...どこかへ立ち去った...
吉川英治 「三国志」
...心なきものに、からかわれたと知って、腹立ちまぎれに、そこらの物を、手当り次第に河底へほうりこみ、揚句(あげく)にそれを渡し舟に利用して、両岸の人数が一ツ所へ集まったのは、この夜、なぶり斬りに逢った万吉の悲劇と対比して、お話にならない、一場の笑劇...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ほかへ立ち去ることにいたします」「寔(まこと)に……申(もう)し難(にく)いのでございますが」「いえいえ...
吉川英治 「源頼朝」
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