...切立(きったて)の石段は...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...彼等の出立当時の風体に基づいて...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...双方から控訴の申立てをした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...柄のいゝ真岡の浴衣(ゆかた)とがちやんと仕立ててあるのを出して...
鈴木三重吉 「桑の実」
...さて私はその翌日、N君の案内で奥州外ヶ浜を北上したのであるが、出発に先立ち、まづ問題は酒であつた...
太宰治 「津軽」
...小生として一言貴下に釈明させて戴(いただ)かなければ立つ瀬がない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何か御用に立つ事が出来まするやうなら...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...元来なら行列を立てて伏見まで下るべきであるが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...漸々と燃え立っている火が下へ喰入って行く...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...やはり大名と小名の身分関係の上に成立していたとも考えられるのである...
中井正一 「図書館協会六十周年に寄せて」
...その端(はず)れに立っている桜田門(さくらだもん)の真白(まっしろ)な壁が夕方前のやや濁った日の光に薄く色づいたままいずれが影いずれが実在の物とも見分けられぬほど鮮かに水の面に映っている...
永井荷風 「深川の唄」
...爪先立って早足に砂浜を走りながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...百四十九遮二無二(しゃにむに)津田を突き破ろうとしたお延は立ちどまった...
夏目漱石 「明暗」
...斯う眞面目にいきり立つたところを見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...タヌに引っ立てられて歩道(トロトリアル)まで降りて来たが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...また一人で立腹したとてまた一人で立腹して...
二葉亭四迷 「浮雲」
...が、五六日立つと、女は又気を引き立てるようにして、宮へ上がって往くのだった...
堀辰雄 「姨捨」
...どこが君の立場そのままなのだ...
森鴎外 「かのように」
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