...幕府之を宰府(ざいふ)に竄(ざん)す...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...だから史実を勝手に改竄(かいざん)した罪は...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...竄点(ねらい)誤たず...
巌谷小波 「こがね丸」
...その文章を改竄して写しを取り...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...思想の発達境遇の変遷と共に、絶えず幾分の変更、改竄、増大、補修、忘失を免かること能わざるなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...遠く豺狼(ひょうろう)の地に竄(ざん)せられ...
田中貢太郎 「続黄梁」
...某の地方に於て竄改されたのでないかといふことを斷ずる資料とするのである...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...後になつて齊中也が竄入せられたのであるかも知れない...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...所謂先秦の古書は其の最初編成されてより以後、或は増竄を生じ、或は錯脱を生じ、今日現存せる篇帙が最初のものと異つて來てゐることは、何れの書にも通有の事實であつて、幾んど原形のまゝの者はないと謂ふも過言ではあるまいと思ふ...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...例へば江戸演劇の旧脚本を取り来りてこれを改竄(かいざん)するが如きその罪これより大なるはなし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...幾十百回の改竄も決して苦いとは思はないといふ意味のことが熱誠を込めて書いてあつた...
長塚節 「記憶のまゝ」
...彼はそのまま奔竄(ほんざん)して...
福田英子 「妾の半生涯」
...書物を作っても『精要算法』、『点竄指南録』、『算法新書』、『求積通考』等は部数も多く売れたようであるが、普通のものは幾らも売れはしない...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...且つ一方の逃竄を以て終るらしく...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...諸国に分布した逃竄説話の一つで...
柳田国男 「雪国の春」
...流竄(りゅうざん)...
吉川英治 「私本太平記」
...およそ以前は、後醍醐の朝(ちょう)に、ひとつであった公卿すべてが、流竄(るざん)、断罪に処せられぬはない中で、どうしてか彼だけは、新しい光厳帝にまみえ、花園院にも出入りして、洒(しゃ)ア洒アと、こう生きながらえていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...幾度となく改竄(かいざん)推敲(すいこう)を重ねた後...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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