...益(やう)も無き流竄(るざん)の日に白鳥はたゞ侮蔑の衣(きぬ)を纏(まと)ふ...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「白鳥」
...変化改竄を蒙ること比較的に少し...
高木敏雄 「比較神話学」
...そのためには戸籍面も改竄(かいざん)して...
橘外男 「仁王門」
...遠く豺狼(ひょうろう)の地に竄(ざん)せられ...
田中貢太郎 「続黄梁」
...至るところに多少改竄(かいざん)の筆を加えている...
豊島与志雄 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼が遠くへ流竄(りゅうざん)の身となった今となって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...尤も此の重複即ち一部の竄入は...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...經典の改竄までも敢てする樣になつたのである...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...その改竄の理由は何等の根據があつた爲めでなく...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...殊に經書に至りては少しも改竄しないと云ふ立場から研究した爲めに...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...今早くより竄亂附加あることの明かなる例を擧ぐれば...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...從つて諸子の方は竄亂ありて不確實であるが...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...後漢書の恣意改竄して...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...彼はそのまま奔竄(ほんざん)して...
福田英子 「妾の半生涯」
...訳語妥当(だとう)ならざるは自らこれを知るといえども匆卒(そうそつ)の際改竄(かいざん)するに由(よし)なし...
正岡子規 「ベースボール」
...鈿女打ち勝ちて彼をして皇孫の一行を避けて遠地に自竄(じざん)せしめたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...極めて清潔なると器具配置の整頓(せいとん)せると立働(たちはたら)きの便利なると鼠(ねずみ)の竄入(ざんにゅう)せざると全体の衛生的なるとはこの台所の特長なり...
村井弦斎 「食道楽」
...およそ以前は、後醍醐の朝(ちょう)に、ひとつであった公卿すべてが、流竄(るざん)、断罪に処せられぬはない中で、どうしてか彼だけは、新しい光厳帝にまみえ、花園院にも出入りして、洒(しゃ)ア洒アと、こう生きながらえていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
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