...だから史実を勝手に改竄(かいざん)した罪は...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...改竄(かいざん)するしないは格別大問題だと心得てゐないが...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...また有名(いうめい)なる九州(しう)の有明灣(ありあけわん)を理由(りいう)なしに改竄(かいざん)して島原灣(しまはらわん)などとゝなへてゐるものもある...
伊東忠太 「國語尊重」
...如何に改竄(かいざん)補修を加えてもデッサンは終(つい)にデッサンたるを免がれない...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...洗練推敲(すいこう)肉痩(や)せるまでも反覆塗竄(とざん)何十遍するも決して飽きなかった大苦辛を見て衷心嘆服せずにはいられなかった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...幾度も改竄修正を加え...
高木敏雄 「比較神話学」
...我既流二竄於地遇レ我者...
高木敏雄 「比較神話学」
...明和八年(千七百七十一年)露国西比利亜(シベリア)の流竄(りゅうざん)者...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼が五年間の流竄の生活中...
豊島与志雄 「ナポレオンの遺書」
...後になつて齊中也が竄入せられたのであるかも知れない...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...所謂先秦の古書は其の最初編成されてより以後、或は増竄を生じ、或は錯脱を生じ、今日現存せる篇帙が最初のものと異つて來てゐることは、何れの書にも通有の事實であつて、幾んど原形のまゝの者はないと謂ふも過言ではあるまいと思ふ...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...さて又古書の多くは其の附加竄入のあることを豫期して觀察すれば...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...けれども方程及び天元術が元来算木を使用して演算すべきものであったに似ず、日本の演段術、維乗法、点竄術、円理等はいずれも筆算式の数学であった...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...鈿女打ち勝ちて彼をして皇孫の一行を避けて遠地に自竄(じざん)せしめたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...昔上杉憲実(うえすぎのりざね)遯世(とんせい)して遠竄(えんざん)せしを...
南方熊楠 「十二支考」
...極めて清潔なると器具配置の整頓(せいとん)せると立働(たちはたら)きの便利なると鼠(ねずみ)の竄入(ざんにゅう)せざると全体の衛生的なるとはこの台所の特長なり...
村井弦斎 「食道楽」
...流竄(りゅうざん)...
吉川英治 「私本太平記」
...さきに西国へ遁竄(とんざん)していた尊氏が...
吉川英治 「私本太平記」
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