...南洲を大島(おほしま)に竄(ざん)す...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...五六年前――或は渠が生村(うまれむら)の役場に出てゐた頃かも知れぬ――或新聞で香竄葡萄酒(かうざんぶどうしゆ)の広告の中に...
石川啄木 「赤痢」
...また有名(いうめい)なる九州(しう)の有明灣(ありあけわん)を理由(りいう)なしに改竄(かいざん)して島原灣(しまはらわん)などとゝなへてゐるものもある...
伊東忠太 「國語尊重」
...しかも純木造(じゆんもくざう)に改竄(かいざん)されたのは...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...文字或は改竄せられ...
高木敏雄 「比較神話学」
...変化改竄を蒙ること比較的に少し...
高木敏雄 「比較神話学」
...薄暮に紛れて遁竄(とんざん)してしまったあたりの条(くだり)を...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その改竄の理由は何等の根據があつた爲めでなく...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...殊に經書に至りては少しも改竄しないと云ふ立場から研究した爲めに...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...略ぼ點竄を加へたる者なるが如し...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...演段術から点竄術が出で...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...『点竄指南録』もまた行われたものであるが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...また昔無人島などで鳥獣を殺すとその侶(とも)の鳥獣が怕(おそ)れ竄(かく)れず...
南方熊楠 「十二支考」
...且つ一方の逃竄を以て終るらしく...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...諸国に分布した逃竄説話の一つで...
柳田国男 「雪国の春」
...全篇を改竄することにした...
横光利一 「上海」
...擾乱(じょうらん)のあとでは公卿も斬られ天皇さえ流竄(るざん)の例を往々(おうおう)にしてみてきたが...
吉川英治 「私本太平記」
...さきに西国へ遁竄(とんざん)していた尊氏が...
吉川英治 「私本太平記」
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