...私の顔色(かおいろ)を窺(うかが)っていました...
芥川龍之介 「秋山図」
...容子(ようす)を窺(うかが)つてゐた牛商人の耳へは...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...或る聡明さが窺われるからだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その窓の外から室内を窺った……」亀之介はぎくりとして...
海野十三 「地獄の使者」
...私の方を窺ってる彼の姿を...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...甚兵衛はそっと中にはいりこんで様子(ようす)を窺(うかが)ってみますと...
豊島与志雄 「人形使い」
...職務のつかれよりも上役の機嫌と同僚の氣受を窺ふ氣づかれに精力を消耗してしまつたやうに見える有りふれた俸給生活者...
永井荷風 「或夜」
...しきりに西辺を窺(うかが)う匈奴の右賢王(うけんおう)を天山に撃とうというのである...
中島敦 「李陵」
...また急に視線を外らしてあたりの人を窺ふやうにきらりと眼を光らせた...
北條民雄 「道化芝居」
...又窺ひ知ることの出来ないものでゝもあるやうに...
水野仙子 「散歩」
...軍が始まりそうだからわが王我をして様子を窺(うかが)わしむるに...
南方熊楠 「十二支考」
...襖のそとを窺うた...
室生犀星 「三階の家」
...二百余年の雲霧を隔ててもなおこれを窺(うかが)い知ることができる...
柳田国男 「木綿以前の事」
...自然の大作用はここにも窺う事が出来る……」という事実が如何に驚異に値するか……ただ言語道断...
夢野久作 「鼻の表現」
...」千鶴子は優しい眼ざしで矢代の眼を窺った...
横光利一 「旅愁」
...その疲弊せるを窺い...
吉川英治 「上杉謙信」
...窺(うかが)っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...南風を窺(うかが)って...
吉川英治 「山浦清麿」
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