...荒井さんのような頭の古くない老人も結構だが……」与八が思わず傍を窺うと...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...顔色を窺(うかが)いながら云うと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...制作の前及びその間に作者が異常な苦心を重ね努力を払い時日を費したことは彼の手記や書簡などによって窺い知られる...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...是れ固より彼れ以外の人の窺ひ知る可き所に非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...なお二人の様子を窺った...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...二人を窺(うかが)った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...引戸をあけて窺ひ見るに薄べりを敷き陶器の手あぶり一箇あれど祭れる神はなし...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...様子を窺(うかが)っていると...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...私の様子を窺(うかが)う...
中島敦 「環礁」
...絶えず脱走の機会の到来するのを窺うておった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...浜辺近くの松林の傍らにある船大工の工房だけが夜業に励んでいるさまが窺(うかが)われた...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...話しの効果を窺っているとも...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...急に声を潜めると赤い顔をしてまた三重子の寝顔を窺つた...
横光利一 「悲しめる顔」
...帝のお顔もしかと窺いきれぬまに...
吉川英治 「私本太平記」
...そして帝の御室(ぎょしつ)を木蔭から窺っているのにふと気がつかれたときは...
吉川英治 「私本太平記」
...御陣地を窺(うかが)えばのんびりしたもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...さきに蟹江(かにえ)あたりを窺(うかが)った上方の海軍も...
吉川英治 「新書太閤記」
...「……?」物陰から窺(うかが)っている者たちから見ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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