...町木戸(まちきど)の大番屋(おおばんや)で召捕(めしとら)れた売女の窮命されている有様が尾に鰭(ひれ)添えていかにも酷(むご)たらしく言伝えられている最中(さいちゅう)である...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...ああして甲府の牢内に窮命(きゅうめい)しておいでなさらなくてはならねえ」「どうしてそんな悪いところへ通りかかったのでございます」「盗賊(どろぼう)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...もうちっと窮命(きゅうめい)さしてやる...
中里介山 「大菩薩峠」
...もとのところで窮命しておれよ」竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...窮命(きゅうめい)をさせて済まなかった...
中里介山 「大菩薩峠」
...――窮命(きうめい)も時によりけりだ」斯(か)うなると石卷左陣が命令者でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若旦那を窮命(きうめい)させる心持さへ通ればよかつたんで」番頭の宗助は實直らしい額を撫でるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一と月あまりも窮命(きうめい)されてゐるとしたら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...窮命(きうめい)をさせて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...窮命(きゅうめい)をさせておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男爵にはあの娘を窮命(きゅうめい)する何んの権利も持っては居られない筈です」「深山君...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...窮命中で御座います」「えッ」「私は昨日のうちにお暇が出ましたが...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...山木の窮命の件ですが...
久生十蘭 「魔都」
...「オレ御用のときは赤こちゃんおいていくんだよ」と自分が御用で絶体窮命したことを思い出しているから大いに笑いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...二階の一間へ抛り込んで窮命(きゅうめい)させてあるものを...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...窮命をさせる」「窮命の法は」「この白鷺城のお天守に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...窮命(きゅうめい)されているようだな...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...作兵衛は何でこんなに窮命(きゅうめい)するのか」「作兵衛は...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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