...町木戸(まちきど)の大番屋(おおばんや)で召捕(めしとら)れた売女の窮命されている有様が尾に鰭(ひれ)添えていかにも酷(むご)たらしく言伝えられている最中(さいちゅう)である...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...永らく窮命させた...
中里介山 「大菩薩峠」
...戸棚ではない長持の中に窮命をさせられていたところの...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして窮命させられているのはやむを得ない自業自得というものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...なおまた大谷風呂の風呂番にまで窮命させられているのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...一應縛り上げて窮命(きうめい)さして居たんで――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...懲(こ)らしめのための窮命(きゅうめい)だから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――窮命(きゅうめい)も時によりけりだ」こうなると石巻左陣が命令者でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その中に窮命(きうめい)させてをります」圍ひといふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...窮命(きうめい)をさせて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男爵にはあの娘を窮命(きゅうめい)する何んの権利も持っては居られない筈です」「深山君...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...萩之進を窮命(きゅうめい)どうように押しこめて詮議(せんぎ)をなさいましたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「例の件で二日の朝の四時にフランス大使が俺を窮命にやって来ることになった...
久生十蘭 「魔都」
...前には徳川万太郎様が押し込められていた窮命(きゅうめい)屋敷で...
吉川英治 「江戸三国志」
...窮命(きゅうめい)申しつけねばならん...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふだん、わしを、うるさく見張ってばかりおるゆえ、あの三人に、すこし、窮命させて、探させてやるのじゃ、あれ見い、阿呆顔(あほうがお)して、焦(じ)れておるわ」並木を、四、五町も先へ行って、寺侍たちは、つかれた顔をして、また、こっちへもどってくる...
吉川英治 「親鸞」
...窮命をさせる」「窮命の法は」「この白鷺城のお天守に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...窮命(きゅうめい)されているようだな...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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