...僅か三千両の金のために貴様がこうして窮命(きゅうめい)を受けるばかりではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああして甲府の牢内に窮命(きゅうめい)しておいでなさらなくてはならねえ」「どうしてそんな悪いところへ通りかかったのでございます」「盗賊(どろぼう)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...窮命(きゅうめい)をさせて済まなかった...
中里介山 「大菩薩峠」
...駒井は、許すべしとも、許すべからずとも言わず、造船所連は一応マドロスを殿様の面前に引据えてから、窮命の意味か、禁獄のつもりか知らないけれど、そのまま、物置の中へ抛(ほう)り込んで置いて、一同は引上げてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...少なくとも七日間はあれに窮命(きゅうめい)籠城(ろうじょう)していなければならぬというのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...何のためにこんな窮命を好んでしておいでなさるのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして窮命させられているのはやむを得ない自業自得というものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...当分のあいだ窮命していろやい」「面目(めんもく)しでえもねえ」以前の二人の三下は...
中里介山 「大菩薩峠」
...なおまた大谷風呂の風呂番にまで窮命させられているのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...一応縛り上げて窮命さしていたんで――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...明日まで窮命(きゅうめい)させましょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ物置に窮命中であったな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若旦那を窮命(きうめい)させる心持さへ通ればよかつたんで」番頭の宗助は實直らしい額を撫でるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お松は一と晩位番所で窮命(きうめい)させるもよからう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一と月も窮命(きうめい)させる筈はないぢやございませんか」「さう言つたものかな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...萩之進を窮命(きゅうめい)どうように押しこめて詮議(せんぎ)をなさいましたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「オレ御用のときは赤こちゃんおいていくんだよ」と自分が御用で絶体窮命したことを思い出しているから大いに笑いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ふだん、わしを、うるさく見張ってばかりおるゆえ、あの三人に、すこし、窮命させて、探させてやるのじゃ、あれ見い、阿呆顔(あほうがお)して、焦(じ)れておるわ」並木を、四、五町も先へ行って、寺侍たちは、つかれた顔をして、また、こっちへもどってくる...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??