...時々御得意から菓子の製造など問われて答に窮する者もある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私はひどく挨拶の仕方に窮するのである...
太宰治 「作家の手帖」
...国貧しく民窮するに至り大敵来攻ども致し候わば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...木に結ぶことの奔命(ほんめい)に窮するほどの与八...
中里介山 「大菩薩峠」
...君子も窮することあるか? と...
中島敦 「弟子」
...私はちょっと名前に窮するから...
夏目漱石 「創作家の態度」
...代助は返答に窮するから好加減な事を云う習慣になっている...
夏目漱石 「それから」
...追窮する勇気も出なかった...
夏目漱石 「それから」
...多くは挨拶に窮する問題である...
夏目漱石 「中味と形式」
...二十や三十の下宿代に窮する身分ではなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...しかも活気の使い道に窮する少年かに限っている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...下層階級自身も一日わずか十八ペンスを受取っていた時よりも遥かに困窮することになろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...古抄本を講窮することは抽斎終生の事業であるから...
森鴎外 「渋江抽斎」
...我意に従えばすべての人が貧窮する」と我々に教えた後...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...屡衣食に窮すること...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...事窮すれば窮するほど上等の仁輪加が出来るだけの事であった...
夢野久作 「近世快人伝」
...窮するの極み、必ず、呂布はここを通るであろう...
吉川英治 「三国志」
...「広い国土を通じて衣食に窮する者は一人もない...
和辻哲郎 「鎖国」
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