...学資の出途(しゅっと)に窮するため...
泉鏡花 「瓜の涙」
...「加柴君はなにを仕込みに……?」「俺かい」返事に窮すると玉塚が...
高見順 「いやな感じ」
...しかし深く男を追窮することも出来なかった...
徳田秋声 「爛」
...金に窮すると、石山家に来ては、石山さんの所謂『四両五両といたぶって』行きました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...木に結ぶことの奔命(ほんめい)に窮するほどの与八...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お貞さん何が嬉(うれ)しいんですか」と自分は面白半分追窮するように聞いた...
夏目漱石 「行人」
...「なんですか」「なんだか暗くってわからないの」「なぜ」「なぜでも」三四郎は追窮する気がなくなった...
夏目漱石 「三四郎」
...追窮する勇気も出なかった...
夏目漱石 「それから」
...少しも追窮する気色(けしき)を見せなかったが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...毎月(まいげつ)息子(むすこ)夫婦のためにその生計の不足を補ってやるくらいの出費に窮する身分ではなかった...
夏目漱石 「明暗」
...教師も衣食の途(みち)に窮するかも知れないが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いずれにしてもその点を追窮するつもりはなかったので質問をつづけて行った...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...シルバデール夫人は金に窮するようになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...(答に窮する様子...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...答に窮することが多い...
森鴎外 「寒山拾得縁起」
...窮するの極み、必ず、呂布はここを通るであろう...
吉川英治 「三国志」
...「さては、成都の劉璋(りゅうしょう)が、窮する余りに、国を割(さ)いて漢中に附与し、張魯へ膝を屈した結果とみえる」玄徳は孔明に対策をたずねた...
吉川英治 「三国志」
...百姓の困窮するほどでもありません」宗時の答えだった...
吉川英治 「源頼朝」
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