...勞働をやめると共に俺は食料に窮する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...筆を進めて其謬見の謬見たる所以(ゆゑん)を精窮するは評家の義務かも知れず候へど...
石川啄木 「渋民村より」
...再興のくふうに窮するようなこともないから...
伊藤左千夫 「去年」
...これは一層挨拶に窮する言葉だった...
高見順 「如何なる星の下に」
...譲り渡しはしても譲り渡された素人(しろうと)の吾々が当然進退に窮するような仕組みのワナが拵えられていたのだ...
中里介山 「生前身後の事」
...ほとんど進退に窮するほどの立場まで突きつめられたので...
中里介山 「大菩薩峠」
...木に結ぶことの奔命(ほんめい)に窮するほどの与八...
中里介山 「大菩薩峠」
...窮するが如くして迫らざるところのあるものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「なんですか」「なんだか暗くってわからないの」「なぜ」「なぜでも」三四郎は追窮する気がなくなった...
夏目漱石 「三四郎」
...少しも追窮する気色(けしき)を見せなかったが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...教師も衣食の途(みち)に窮するかも知れないが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...隔てが出来て困窮するのは彼女ばかり...
平出修 「夜烏」
...下層階級自身も一日わずか十八ペンスを受取っていた時よりも遥かに困窮することになろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...生産物が欠乏して非常に困窮することもあろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...後に其人の後の誰なるを推窮するは憚るべきが如くであるが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし受けた後に用途に窮することが数(しば/″\)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...受け答えにも窮する遅鈍なものが...
横光利一 「旅愁」
...もはや窮することを知りません...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??