...木部から稟(う)けた笑窪(えくぼ)のできる笑顔(えがお)が否応なしに吸い付いて来た...
有島武郎 「或る女」
...梢(こずゑ)が窪(くぼ)んで...
泉鏡太郎 「十六夜」
...地(つち)のちと窪(くぼ)んだ処に...
泉鏡花 「歌行燈」
...腰かけたままにやわらかく窪(くぼ)みを持ったクッションが...
太宰治 「思案の敗北」
...阿佐ヶ谷から省線で立川行きに乗り、荻窪、西荻窪、駅の南口で降りて、こがらしに吹かれてうろつき、交番を見つけて、チドリの方角をたずねて、それから、教えられたとおりの夜道を走るようにして行って、チドリの青い燈籠(とうろう)を見つけて、ためらわず格子戸をあけた...
太宰治 「斜陽」
...そこは小さな谷川の流れが岩の窪みに落ち込んで釜の中のようになった処であった...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...城はその窪地の一方の端を袋町のように塞いでいた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...アア オ母サン オ父サン 早ク夜ガアケナイノカシラ窪地で死悶えてゐた女学生の祈りが僕に戻つてくる...
原民喜 「鎮魂歌」
...意外な窪地があったり小山があったりするので...
久生十蘭 「魔都」
...不眠の眼を窪ませて異常に昂奮したロスリッジは...
牧逸馬 「双面獣」
...窪川さん夫妻はうずらの玉子を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(自注2)店の方が形つくと――窪川夫妻がコーヒーの店を出そうとしていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それから落窪の実行組合の人たちに逢えれば逢って話をした上で...
三好十郎 「樹氷」
...人を製造するためには暗く狭い窪地に隠れる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
...牛窪村の人たちの熱狂的な歓迎を受け...
山本周五郎 「似而非物語」
...窪(くぼ)に転び落ちなど...
吉川英治 「三国志」
...白樺ばかりが山の窪に茂っている所もあった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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