...亦(また)是(これ)鬼窟裡(きくつり)の生計のみ...
芥川龍之介 「骨董羹」
...この暗い、湿った洞窟は、祠を置くには奇妙な場所であるが、而も日本では顕著な地形の所、例えば此所とか、山の頂上とか、絶壁や深い谷の口とかに、信心深い人達が彼等の教会なり神社なりを立てる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...洞窟の通路は兵の居住区をもかねているのだが...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...土窟の方へ曲る角のところには...
海野十三 「深夜の市長」
...悪人の巣窟だとすれば...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...窟外(くつぐわい)からは...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...唇―― labium〔ラテン語で「唇」〕は labour〔骨を折って進む〕から出たもの(?)――は洞窟のような口のわきから重なり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...殊に俳句は文字の少(すくな)いものであるから唯理窟(りくつ)を述べたものになってしまう...
高浜虚子 「俳句への道」
...魔窟通いで、いたずらに日を送っていたわけではないのだ...
高見順 「いやな感じ」
...碑面、塋窟の壁面、石器や陶器、其他種々の考古学的資料などについて、夥しい写真を蒐集している...
豊島与志雄 「好人物」
...生涯中少なくも一度はこの不可解な暗い洞窟(どうくつ)にはいらない者は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それをまた道庵ともあるべき理窟屋が...
中里介山 「大菩薩峠」
...理窟は理窟として...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり同じ理窟(りくつ)になります...
夏目漱石 「道楽と職業」
...洞窟の入口のほうにかけてゆくのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...若し理窟をも文學なりと申す人あらばそれは大方日本の歌よみならんと存候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...名刺はれいの三業組合の巣窟の顏役であつた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...私は自分で理窟づけたことがある...
笠信太郎 「乳と蜜の流れる地」
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