...しかしそれは同一の作者に傑作もあれば悪作もあると少しも変りはない理窟である...
芥川龍之介 「小説の戯曲化」
...あの理窟と同じだという……」わかったようでもあり...
海野十三 「宇宙戦隊」
...ひじょうにふかい洞窟のようです...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...その秘密の洞窟へと...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...あの石窟全体を刻り抜いたものかね」小説家のMが訊いた...
田山録弥 「石窟」
...理窟(りくつ)ばかり云わずと...
夏目漱石 「虞美人草」
...けれども、そんな理窟を、父に向って述べる気は、まるでなかった...
夏目漱石 「それから」
...用事以外に少なくならなければならないはずだというのが細君の方の理窟であった...
夏目漱石 「道草」
...その他に理窟(りくつ)も糸瓜(へちま)もあるもんかね」津田はまた黙らせられた...
夏目漱石 「明暗」
...よし主人が小供をつらまえて愚図愚図(ぐずぐず)理窟(りくつ)を捏(こ)ね廻したって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...公判廷は風通しの悪い窮窟な部屋だったが...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...この子らは貧民窟(くつ)育ちだから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...此外の歌とても大同小異にて佗(ママ)洒落か理窟ッぽい者のみに有之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...「いづれの世にいづれの人が理窟を読みては歌にあらずと定め候哉(や)」とは驚きたる御問(おんとい)に有之候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...二人は川の近くに洞窟(どうくつ)をみつけ...
山本周五郎 「さぶ」
...この理窟ばっかりは大学の博士(はかせ)さんでもわからん...
夢野久作 「近世快人伝」
...岩盤をくりぬいた窟(いわや)がある...
吉川英治 「三国志」
...理窟や分別ではこぶとでも思うんですかい? ふらふらっと迷いこむ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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