...我を窘(くるし)めざる生物こそあれ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...窘窮の餘已むなく亦暴力を以て之に對抗するに至るの形迹があるのです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...かへつて他(かれ)を窘(たしな)めしが...
巌谷小波 「こがね丸」
...妹を窘(いじ)めたといっては...
徳田秋声 「あらくれ」
...米漉(こめかし)など云う難所に窘(いじ)められて来た宇治川は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...窘められた嫁が姑(しゅうとめ)になってまた嫁を窘める...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...しかのみならず為(な)すところあるべき者どもを窘めぬいて激さして謀叛人に仕立てて...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...男児連(おとこづれ)は往来毎にお光を窘(いじ)める...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...大に窘色あり彼は現内閣と地方民との間に立ちて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...末路は最も窘窮(きんきゅう)していて気の毒であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...母から聞いて知っているはずだのにと窘(たし)なめる事もあった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...窘(たし)なめるようなまた怖(おそ)れるような一種の響を聞いた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...妹を窘(たし)なめた...
夏目漱石 「明暗」
...足が窘蹙(すく)む……と...
二葉亭四迷 「平凡」
...このような窘窮(きんきゅう)が来たのじゃ...
本庄陸男 「石狩川」
...金五郎の窘(たしな)めを上手にてきき居て切迫(せっぱ)つまりしところにて...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...一知夫婦を窘(いじ)めたかに就(つ)いてですね……出来るだけ秘密に……そうしてモット具体的に確かめられるだけ確かめておいて下さい...
夢野久作 「巡査辞職」
...少年はそう窘(たしな)めて...
吉川英治 「山浦清麿」
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