...――港で待つよ――時に立窘(たちすく)みつゝ...
泉鏡花 「印度更紗」
...主税は思わず身を窘(すく)めた...
泉鏡花 「婦系図」
...政府をして窘窮(きんきゅう)の極に陥(おとしい)れていた野党の中でも...
田中貢太郎 「雨夜草紙」
...人民を窘め散して追出して仕舞ふ...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...何か名を付けて窘める種を拵へて人民を責め付けて盡く買收に應じさせ...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...「鶴さんも可哀そうよ」そう言ってお島を窘(たしな)めたおゆうの目顔が...
徳田秋声 「あらくれ」
...窘(たしな)めるように言った...
徳田秋声 「縮図」
...弱いもの窘(いじ)めを楽む子供もあれば...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何でも空井戸(からいど)を探してるちゅうこンだ」「窘(いじ)められたンですかね?」「ナニ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...」己は細君の余り思慮のないのを窘(たしな)めるやうに...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...早く呼んでやったらいいだろうにと間接ながら窘(たし)なめたら...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...多少自(みずか)ら窘(たしな)めるような苦(にが)い調子を...
夏目漱石 「門」
...少し人間より強いものが出て来て窘(いじ)めてやらなくてはこの先どこまで増長するか分らない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...中姉樣(ちうねえさま)を窘(いぢ)め出(だ)すことヽ恨(う)らみ...
樋口一葉 「曉月夜」
...這入つて来たら散々と窘(いぢ)めてやる物を...
樋口一葉 「たけくらべ」
...是れ夫人が魔醉藥を拒むで服せざる所、其の决心の態、窘窮の状、傍にあつて見るが如し...
八面樓(宮崎湖処子) 「泉鏡花作『外科室』」
...窘めはしない」と云ったが...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...「この通り……ようと(充分の意)稽古しておきなさい」と窘(たしな)めておいて...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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