...突飛なことを好むものでなければ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これから言おうとすることのあまりの突飛さに...
海野十三 「宇宙戦隊」
...失踪(しっそう)した武夫少年が調査依頼した三つの突飛(とっぴ)な質問の一つに関係がある人物だった...
海野十三 「地球盗難」
...犯罪者は時に非常に突飛な馬鹿馬鹿しい思いつきをするものですよ」明智はけげん顔の山野夫人に説明した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...巡査は余り突飛(とっぴ)な事柄なので...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...突飛すぎて馬鹿々々しいような話だが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...彼の云うことは突飛ではあっても...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...予言者らしい突飛な冗談と見てとって...
太宰治 「逆行」
...俊敏(しゅんびん)で早熟(そうじゅく)の上に盲目になった結果として第六感の神経が研(と)ぎ澄(す)まされてもいたことを思うと必ずしも突飛(とっぴ)な想像であるとはいえない気位の高い春琴は後に恋愛を意識するようになってからでも容易に胸中を打ち明けず久しい間佐助に許さなかったのである...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...もう以前のような突飛(とっぴ)な振舞(ふるま)いも...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...これはあまり突飛な例かも知れませんが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...今すぐに」お前は僕の突飛すぎる調子に微笑した...
原民喜 「鎮魂歌」
...悲しい美しい一冊の詩集を書き残すために……と突飛な烈しい念想がその時胸のなかに浮上ってたぎったのだった...
原民喜 「遥かな旅」
...これはたしかに突飛(とっぴ)なはなしです...
久生十蘭 「キャラコさん」
...江藤氏の計画は実に突飛極まるものであって...
穂積陳重 「法窓夜話」
...ふと自分が向う見ずに夫に逢いに来た突飛な行為の動機がもうちょっとで分かりかけて来そうな気がしだした...
堀辰雄 「菜穂子」
...突飛な話の訳を聞きたかったが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...これだけでは少し突飛な説明で...
横光利一 「新感覚論」
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