...突然にこにこと笑いだしたり...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...ところが突然、全く突然に、キド現象の発見者木戸博士が失踪(しっそう)せられた...
海野十三 「キド効果」
...私にとっては聞いたこともない中央東部大密林地方の地名なのであったがその時突然に私の頭を打ってきたのは...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...ブレシントン氏が突然に...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...この男の言うことがどのくらいまで信用が置けるか知らないが、前後の話の辻褄(つじつま)はよく合うから七兵衛は、「さあ、お前の家まで行こう」「旦那、もうどうか御免なすって」「お滝という女はお前の家にいるんだろう」「いいえ、どう致しまして」「お滝とお前と共謀(ぐる)になってお松を誘拐(かどわか)して売ったに違いない」「ナニ、そんなことはございません」「ともかく急げ」ちょうどこの時、町の角に自身番があったのを紙屑買いが見かけて、突然に大きな声、「泥棒!」「ナニ!」七兵衛が首筋(くびすじ)を締め上げると、紙屑買いは苦しい声を張り上げて、「旦那方、こいつは泥棒でござります、泥棒、泥棒」自身番に詰めていたもの、今の火事騒ぎで通りかかったもの、こちらへ飛んで来るから七兵衛は、紙屑買いを突き放して人混(ひとご)みの中へ姿を隠してしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...此時まで余と枕合になつて居た胡麻鹽頭の博勞がむつくり起きて突然にどうだといふと舵とりの男は佐渡あらしならいゝが南だからどうも駄目だ...
長塚節 「佐渡が島」
...よく/\ひつそりして仕舞つた時にから/\んと突然に鈴が鳴つた...
長塚節 「利根川の一夜」
...それはゆうべ判ったのだ――一種の示顕(じげん)を蒙ったように突然に判ったのだ...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...これが鶴子だったんですが、山木はその前のいきさつを知らないもんだからびっくりして、王様、どうして突然に、とたずねると、王様はニヤニヤと笑って、僕ぁ王様でもなんでもないぜ、安南の鉱山技師だ...
久生十蘭 「魔都」
...よしやまた私の終が意外に早く突然に來て...
水野仙子 「響」
...今迄ハシヤいでゐたのを突然に止めて...
三好十郎 「地熱」
...突然に行くのはやはりよろしくなかろうと考え...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「……オイ……あれを見い……」と又野が突然に背後(うしろ)を指(ゆびさ)した...
夢野久作 「オンチ」
...そうして突然に大きな嚏(くしゃみ)を一つしたが...
夢野久作 「巡査辞職」
...……と見る中(うち)に突然に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私の耳の傍で突然に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「突然に出向いた」「めずらしいお越し...
吉川英治 「新書太閤記」
...突然にいい出した希望は...
吉川英治 「親鸞」
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