...これまでの突拍子もない事件のあとを...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...またオートバイの突拍子もない高調子...
薄田泣菫 「独楽園」
...突拍子もない衝動を感じた...
太宰治 「春の盗賊」
...僕はそれが嬉しい! 彼奴がまた何の権利があって姫君の婿になろうなぞとしたのだ!」スクルージが笑うような泣くような突拍子もない声で...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...なるほど弱輩なものが突拍子もないまずい質問をしたりしては失礼にもなるしまた日本の学界の恥辱(ちじょく)になるという心配もあることであろうと思われたことであった...
寺田寅彦 「柿の種」
...直接にはこの「突拍子もない船」の來着に原因してゐるのは自然だし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...じつに突拍子もない入り亂れた考えが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...突拍子もない美辞麗句的な形式が喋々されていたが...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...突拍子もない八五郎の挨拶を受けたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...突拍子もない聯想だの...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...突拍子もない小溝...
葉山嘉樹 「信濃の山女魚の魅力」
...島の警備は突拍子もないもので...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...その調子があまりに突拍子もないので満廷のものは...
平出修 「逆徒」
...僕は何だかそんな祕密でもありさうな氣がしてならなかつたよ……矢張りさつき上つて見ればよかつたなあ……」「まあ……」少女はそんな突拍子もない少年の話を聽きながら顏を眞つ赤にしてゐた...
堀辰雄 「あひびき」
...突拍子もない大きなクシヤミを発した...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...突拍子もない真似をしてしまつたと気づいたが...
牧野信一 「月あかり」
...ふつとまた醒めると余り突拍子もない想ひに走つてゐたことに気がついて...
牧野信一 「美智子と歯痛」
...その伝わり方は随分思い設けぬ突拍子もないもので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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