...徳次はあの長い棹で突張り退けるのだ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...彼は顫え上がって、両肘を突張り、狂気したような蛮声を上げた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...産毛(うぶげ)の生えた腕を突張り大騒ぎ行(や)ってみるが...
二葉亭四迷 「平凡」
...仰向きになってこう四足(よつあし)を突張りましてな...
二葉亭四迷 「平凡」
...出突張りでないので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...両手を膝(ひざ)へ突張り...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...必死の努力で手足を突張りながら...
夢野久作 「オンチ」
...最後の最後まで自分の意識を突張り支えていた烈火のような変態性慾が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...無言(だんまり)で現金(げんナマ)と引き換える……だから揚げられても相手の顔は判然(わか)らん判然らんで突張り通したものですが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...先方の同じような突張り返った鼻の表現がタタキ落とされるかヘシ曲げられるかして...
夢野久作 「鼻の表現」
...ドキドキドキと重苦しく突張り返って来るような気がした...
夢野久作 「冥土行進曲」
...書記は仰臥(あおむけ)に倒れて手足を突張り...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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