...脊椎の一筒一筒が突出している...
梅崎春生 「狂い凧」
...其処にタンクの横ッ腹から突出している径一糎(センチ)長さ〇・六米(メートル)程の鉄棒を指差しながら...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...この重心板(センター・ボード)が船底から余分に突出しているために...
大阪圭吉 「死の快走船」
...屋上に交叉して突出している材...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...鼻が烏天狗(からすてんぐ)の嘴(くちばし)のように尖(とが)って突出している...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...たとえば妙な紅炎が変にとがった太陽の縁に突出しているところなどは「離れ小島の椰子(やし)の木」とでも言いたかった...
寺田寅彦 「断水の日」
...その尖端が細まって海中に突出している...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...足がかりの岩石が突出している...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...牙のように長い歯が一本ずつ突出している...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...いって両手を突出している内に...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...鼻より突出している大きな口や...
中島敦 「プウルの傍で」
...その元凶の倉庫が川に突出している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...へんな人間の足のようなものが突出しているから覗いて見たら...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...願(ねげ)の賽(さい)の河原に接して大野亀という亀の形をした孤丘が海に突出している...
柳田国男 「雪国の春」
...中原へ突出している...
吉川英治 「三国志」
...あの侍の頂骨(ちょうこつ)の突出しているのが何となく気にくわぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...耳の穴から石菖(せきしょう)のような根づよい黒毛が叢(そう)をなして突出している...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...その拝殿に向かいあって海中に突出している舞殿(ぶでん)...
吉川英治 「随筆 新平家」
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