...脊椎の一筒一筒が突出している...
梅崎春生 「狂い凧」
...たとえば妙な紅炎が変にとがった太陽の縁に突出しているところなどは「離れ小島の椰子(やし)の木」とでも言いたかった...
寺田寅彦 「断水の日」
...その尖端が細まって海中に突出している...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...足がかりの岩石が突出している...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...牙のように長い歯が一本ずつ突出している...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...いって両手を突出している内に...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...鼻より突出している大きな口や...
中島敦 「プウルの傍で」
...長さ一糎(センチ)ほどの針になって雪面から突出している...
中谷宇吉郎 「雪」
...頭上のヘルメットが招待客から突出している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...その元凶の倉庫が川に突出している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...娘の気位は昔から突出している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...作品のかげで悪魔的舌を突出しているのに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...へんな人間の足のようなものが突出しているから覗いて見たら...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...釜石湾から外洋に突出している御崎半島の白浜(しらはま)という部落へ出かけた...
武者金吉 「地震なまず」
...願(ねげ)の賽(さい)の河原に接して大野亀という亀の形をした孤丘が海に突出している...
柳田国男 「雪国の春」
...歯朶の中から湯の方へ突出している岩影からじっと身をひそめたままこちらを見詰めている信者の頭に気がついた...
横光利一 「馬車」
...中原へ突出している...
吉川英治 「三国志」
...耳の穴から石菖(せきしょう)のような根づよい黒毛が叢(そう)をなして突出している...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索