...ヌツト突出した志田君の顔...   
石川啄木  「菊池君」 
...再び立上って窓から首を突出した...   
海野十三  「地球発狂事件」 
...給仕が顔を突出した...   
大鹿卓  「渡良瀬川」 
...私は崖(がけ)に突出した松の枝に紫の花房(はなぶさ)あざやかな山藤(やまふじ)を見つけて思わず...   
大坪砂男  「浴槽」 
...8.一群の勇敢な騎馬武者が市門から突出した...   
關口存男  「新獨逸語文法教程解説」 
...こんな炭は困る」とむつかしい顏をして炭取を突出した...   
高濱虚子  「續俳諧師」 
...このトッソ山の麓は海中に突出した絶壁になっていて...   
知里真志保  「あの世の入口」 
...煙草を挟めたままの指をぬっと突出した...   
戸田豊子  「歩む」 
...谷間へ突出した岩が...   
直木三十五  「南国太平記」 
...正面から向つた相手が斯んな藝當が出來るかしら」「斬つて下さいと首を突出したやうだ――つて親分は言ふんでせう」「その通りだよ」「背後(うしろ)から切つたとしたら」「抱き付いて念入りに刄物を引かなきア...   
野村胡堂  「錢形平次捕物控」 
...あの水の上に突出した桟敷の尖端の方の...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...この介の一端から突出した多肉な水管にミルが寄生し...   
牧野富太郎  「植物一日一題」 
...以前頭巾の頂後を短く突出したが...   
南方熊楠  「十二支考」 
...自分も三田と首を並べて突出した...   
水上滝太郎  「大阪の宿」 
...突出した抜身越しにすかして見る)喜造 おう...   
三好十郎  「斬られの仙太」 
...箕輪は突出した丘の周囲を取り囲んだ部落の形が...   
柳田國男  「地名の研究」 
...その高く突出した頬骨の下に...   
蘭郁二郎  「蝕眠譜」 
...なかば習慣的に瓢箪(ひょうたん)池に突出した藤棚の下に行き...   
蘭郁二郎  「魔像」 
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