...両端には百フィートあるいはそれ以上後方に突出した翼があり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...」爪の黒ずんだ婆さんの、皺頸(しわくび)へ垢手拭(あかてぬぐい)を巻いたのが、乾(から)びた葡萄豆(ぶどうまめ)を、小皿にして、兀(は)げた汁椀を二つ添えて、盆を、ぬい、と突出した...
泉鏡花 「薄紅梅」
...再び立上って窓から首を突出した...
海野十三 「地球発狂事件」
...それが下の突出した金具にはまる仕掛けなのだが...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...海上陸上に限らず突出した地形をいう...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...草ばかりの廣く長き岡が海に突出したるも...
大町桂月 「十和田湖」
...鶴子さんがこれを細君の前に突出したといふ事は固より三藏の想像の外にあつたのである...
高濱虚子 「俳諧師」
...煙草を挟めたままの指をぬっと突出した...
戸田豊子 「歩む」
...寝覚の里――神戸(ごうど)の通りを真直ぐに左に海中へ突出した東御殿...
中里介山 「大菩薩峠」
...燐寸の火が吹き消されて水の上に捨てられた時は彼の鼻先に突出した煙管の雁首に一點の紅を認めるのみで相對して默して居た...
長塚節 「土浦の川口」
...裏の方に突出した研究室...
野村胡堂 「音波の殺人」
...脅(おど)かす積りで突出した匕首(あひくち)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...左手に突出した岩塊(波上宮のある)の傍に...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...五十恰好の薄穢い服装(みなり)をした女が不機嫌な顔を突出した...
松本泰 「緑衣の女」
...箕輪は突出した丘の周囲を取り囲んだ部落の形が...
柳田國男 「地名の研究」
...」と云ってついでに足も矢代の方へ突出した...
横光利一 「旅愁」
...上流から突出した敵勢は...
吉川英治 「上杉謙信」
...不思議だよ、実際(まったく)」親方は、そういうと、キョトンとした黒吉の眼の前へ、左手を突出した...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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