...唯暗い中に家具や軒蛇腹(のきぢやばら)の突出した部分を...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...彼は憎惡と輕蔑とを以つてQの突出した顎を見ずにはゐられなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...両端には百フィートあるいはそれ以上後方に突出した翼があり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ヌツト突出した志田君の顔...
石川啄木 「菊池君」
...今更十五人のものゝ生首を吾々の前に突出したところで...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...再び立上って窓から首を突出した...
海野十三 「地球発狂事件」
...それが下の突出した金具にはまる仕掛けなのだが...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...海上陸上に限らず突出した地形をいう...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...草ばかりの廣く長き岡が海に突出したるも...
大町桂月 「十和田湖」
...こんな炭は困る」とむつかしい顏をして炭取を突出した...
高濱虚子 「續俳諧師」
...煙草を挟めたままの指をぬっと突出した...
戸田豊子 「歩む」
...乗り出すように半身を外へ突出した...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...燐寸の火が吹き消されて水の上に捨てられた時は彼の鼻先に突出した煙管の雁首に一點の紅を認めるのみで相對して默して居た...
長塚節 「土浦の川口」
...正面から向つた相手が斯んな藝當が出來るかしら」「斬つて下さいと首を突出したやうだ――つて親分は言ふんでせう」「その通りだよ」「背後(うしろ)から切つたとしたら」「抱き付いて念入りに刄物を引かなきア...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの水の上に突出した桟敷の尖端の方の...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五十恰好の薄穢い服装(みなり)をした女が不機嫌な顔を突出した...
松本泰 「緑衣の女」
...屋根に突出した煙の出ぬ細い黒い煙突を打って初冬の霰(あられ)が降る...
宮本百合子 「毛の指環」
...そして異様に突出したテーブル状の構造物があり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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