...じめじめした小溝(こみぞ)に沿うて根ぎわの腐れた黒板塀(くろいたべい)の立ってる小さな寺の境内(けいだい)を突っ切って裏に回ると...
有島武郎 「或る女」
...朝食の用意のしてあるところへと室を突っ切ってまっすぐに進んだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...島を対角線に突っ切って進んで行った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...奥庭の柴折(しお)り戸(ど)を突っ切って...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...そこから広場を突っ切ってレイニン廟へ這入(はい)る...
谷譲次 「踊る地平線」
...街々を突っ切って...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...駆け下りるや外を突っ切って走っていきました...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...荷車はすでに水道橋から一つ橋へ通う大道路を突っ切っていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...川水を突っ切って...
直木三十五 「南国太平記」
...また宇治山田の町を突っ切って...
中里介山 「大菩薩峠」
...空気の流れを突っ切って柱に衝突することになる...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...往来を突っ切って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夫人は広間のまんなかを突っ切って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...部屋を突っ切って行った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...其の間を縫うて道路を突っ切ってタクシーの疾駆するあたりに出るのには...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...どこという嫌(きら)いなく突っ切って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...加茂の流れを横に突っ切って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もし植込みを突っ切って行けばちょうどガラス戸と鉢合わせをするわけだったと思う...
和辻哲郎 「地異印象記」
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