...あんなに突き立つもんじゃない...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...投石機から石を発射するようにそれをヒュッと投げつけた……するとそれはラグリー氏の耳のちようど半インチ上の壁に突き立つてブルブルと揺れた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...それはまちがいなくラグリー氏の体に突き立つてブルブル揺れていたことであろう...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...背戸川の堤の上に青々と繁つて高く突き立つて居る椋の木に登つて...
新美南吉 「椋の實の思出」
...後ろの柱へ五分も突き立つた吹矢を引つこ拔いて見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...胸へ眞つ直ぐに突き立つたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その身體へ眞つ直ぐに突き立つやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その矢は向うの唐紙に突き立つたのだ――これぢや」直記は傍(そば)に置いてあつた紙包の中から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姉の背に突き立つてゐる短刀を引拔いて追つかけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第三のは極地の冬空に突き立つた氷山の尖塔(せんたふ)を現はしてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...卓子の上に突き立つたまゝ...
牧野信一 「ファティアの花鬘」
...そして人体なり楯なりに突き立つと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二十尺ほど向うの墓土に突き立つのを見た...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...彼は室の中央に突き立つたまま...
横光利一 「悲しみの代價」
...彼は妻の傍へ寄つてゆくと蒲團の上へ突き立つたまま妻の肩を見下してゐた...
横光利一 「悲しみの代價」
...部屋の隅に突き立つたまま暫く蛾の姿を眺めてゐた...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...牛の群は鳴き声を上げて突き立つと...
横光利一 「日輪」
...一人突き立つ青年があれば...
横光利一 「夜の靴」
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