...……お前にはふて腐れがいっちよく似合っとるよ……ただしおれをだましにかかると見当違いだぞ」そういいながら倉地は葉子を突き放すようにした...
有島武郎 「或る女」
...」とN君は突き放すやうな口調で言つて...
太宰治 「津軽」
...子供を突き放すこともできない代りに身をもって愛するということもできなかったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...「じゃあどうしろと云うんだ?」彼は突き放すつもりで...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...剣を学ばん者は心を学べ」こう言いながら土方歳三の襟髪(えりがみ)を取って突き放すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...外へ出てしまいましょう」「何も怖がることはないというのに」与兵衛はかえってお玉の縋るのを突き放すように先へ出て...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこへ突き放すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...得意の啖呵(たんか)を切って突き放すこともできません...
中里介山 「大菩薩峠」
...何時までもそんなで――」女は少年を突き放すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...冷く邦子を突き放す時があつた...
林芙美子 「浮雲」
...突き放すようなことを言った...
久生十蘭 「あなたも私も」
...突き放すように言ったが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...人を突き放すところがあります...
三好十郎 「肌の匂い」
...おいちには彼を突き放すことができなかった...
山本周五郎 「つばくろ」
...そんな世話をした覚えは絶対に無いと突き放すのだ」「ダラシがないんだナ君等の仕事は……」「証拠が無い以上...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...彼は廻すハンドルに手心も加えず突き放すのだった...
横光利一 「旅愁」
...突き放す策もよくありません...
吉川英治 「三国志」
...突き放すように、「巌之助...
吉川英治 「新書太閤記」
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