...外套を脱がせるために体をぐいぐい小突かれるから今度ははっきりと眼を覚ました...
梅崎春生 「蜆」
...今となってこんな痛いところを突かれるなんてあるだろうか...
海野十三 「人間灰」
...看護婦にそつと横腹をこ突かれるさきから...
太宰治 「道化の華」
...この人は繩でぶらさげられる前に死んでいました……そして剣で突かれる前に死んでいました...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...それを見たときにはっと何かしら胸を突かれるような気がして...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...痛いところを突っ突かれると怒鳴りつけて虚勢を張りなさるんですね……何とかかんとか...
豊島与志雄 「狸石」
...心臓を突かれると同時に...
直木三十五 「南国太平記」
...小突かれれば小突かれるように...
中里介山 「大菩薩峠」
...後から背中を突かれるような気がする...
夏目漱石 「坑夫」
...人間が水の中で突かれるということもちょっと想像の出来ないことでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そしてもう少しで喉(のど)を突かれるところでしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不意を突かれると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隣の人は小突かれると...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...そこでそのさい足の指を踏まれるとか横腹をやや強く突かれるとかいふ機会を得て直(ただち)に泣き出すのである...
正岡子規 「墨汁一滴」
...古く驢と牛を(あわ)せ耕すを禁じ(驢が力負けして疲れ弱りまた角で突かれる故)...
南方熊楠 「十二支考」
...我々は一ぺん突けば二度突かれる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...亭主役の寺本蝶二君に槍で突かれるだけの幕じゃないですか...
夢野久作 「二重心臓」
...それでも突かれるとひどいとみえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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