...この私のドグマは更らに真相を穿つに近い...
有島武郎 「描かれた花」
...つまりそれだけの半径の溝渠を穿つわけになる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...精に入り微を穿つとでも云ひませうか...
石川啄木 「雲は天才である」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...更に金屬の 135胴衣を穿つ――...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...美麗の軍鞋穿つ後...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...常に此一事を以て彼れの缺點なりとする所なりされど彼れが下院に於ける演説の敵の皮肉を穿つの警語多きは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...常に此一事を以て彼れの欠点なりとする所なりされど彼れが下院に於ける演説の敵の皮肉を穿つの警語多きは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...又点滴の雫が甃石(しきいし)に穴を穿つが如く根気よく細字を書くより外に道がない...
永井荷風 「申訳」
...幅一間の堀を穿つて土手を築いて才丸あたりの馬が入り込まない用心をして居る...
長塚節 「才丸行き」
...いくら真相を穿つにしても...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...咽喉に穴を穿つてまで生き度いのであらうかと...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...飽くまでも自分のある感情に殉じて進んでゐるだけに読者には細い不満を覚へさせるところもあらうが特種の場面や自分の気持の説明なども可成り穿つて描かれてゐるのが目に付く...
牧野信一 「海浜日誌」
...穿つたものが出來上りさうに思はれたが...
正宗白鳥 「素材」
...点滴石を穿つ式にしておかないとね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...山間にトンネルを穿つことに従事し...
横光利一 「旅愁」
...中には崖側を穿つて穴居し...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...多く隧道を穿つて通じてゐるほどだ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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