...あまり微に入り細を穿つと...
石川欣一 「可愛い山」
...自分で穿つた隧道の両端をその木屑のつめで塞いでゐるし...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...我の信仰と行為に恃みてそこに小なる安心と誇りの泉を穿つのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...そこから谷は深く山又山の中に穿つやうに入つて行つて...
田山花袋 「日光」
... 130青銅穿つアカイア人...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...更に金屬の 135胴衣を穿つ――...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今眼前に迫りくる 200最後を汝つゆ知らず! 衆の恐るゝ英剛の勇士の武裝――靈妙の武具をおのれの身に穿つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...常に此一事を以て彼れの缺點なりとする所なりされど彼れが下院に於ける演説の敵の皮肉を穿つの警語多きは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...又点滴の雫が甃石(しきいし)に穴を穿つが如く根気よく細字を書くより外に道がない...
永井荷風 「申訳」
...幅一間の堀を穿つて土手を築いて才丸あたりの馬が入り込まない用心をして居る...
長塚節 「才丸行き」
...之を彼女等特有の音聲で端的に區別してゐるのは頗る穿つたやり方と云はねばならない...
成瀬無極 「「トンネル」に就いて」
...咽喉に穴を穿つてまで生き度いのであらうかと...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...私の足はエジプト風の草履(サンダル)を穿つて居りました...
牧野信一 「青白き公園」
...主人小左衞門が寢所の板敷を疊一疊の幅だけ穿つて...
森鴎外 「栗山大膳」
...ラグナの澄み切つた空気を穿つて...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...その尖は心の臓を穿つたと見えて...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...中には崖側を穿つて穴居し...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...或は岩面に窓を穿つて...
吉江喬松 「山岳美觀」
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