...伊予のやうな暖国でも山深く行けばさういふものを穿くのである...
安倍能成 「初旅の残像」
...草鞋を一足買つて穿く...
高濱虚子 「俳諧師」
...ちよつと借りて穿くやうな下駄なんぞありやしない...
種田山頭火 「行乞記」
...寒いので九時近くなつて冷たい草鞋を穿く...
種田山頭火 「行乞記」
...……□麦田花菜田長い長い汽車が通る霞の中を友の方へいそぐ霞のあなたで樹を伐る音をさせてゐる水音を踏んで立ちあがる晴れて風ふく銅像がある・早泊りして蘭竹の風が見える(改作)ひさ/″\きて波音のさくら花ざかり(隣船寺)四月十九日晴、そして風、行程三里、赤間町、小倉屋(三〇・中)奥さんが夜中に戻つて来られたので、俊和尚も安心、私も安心だ、しかしかういふ場合に他人が狭(マヽ)つてゐるのはよくないので、早々草鞋を穿く、無論、湯豆腐で朝酒をやつてからのことである...
種田山頭火 「行乞記」
...七時すぎてから地下足袋を穿く...
種田山頭火 「行乞記」
......
種田山頭火 「草木塔」
...それでやっと草履を穿く方へ廻されたかと思うと今度はまたとしちゃんが勤務中二度ばかり血を吐いたという事について出掛なくてはならなかった...
戸田豊子 「歩む」
...自分もまたその一足を穿く...
中里介山 「大菩薩峠」
...足へ穿くものですよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...袴など高く穿くが何だか自堕落な感じの...
中原中也 「校長」
...右に見えた黐と履で猴を捕うる話はストラボンの『印度誌』に出で、曰く、猟人、猴が木の上より見得る処で皿の水で眼を洗い、たちまち黐を盛った皿と替えて置き、退いて番すると、猴下り来って黐で眼を擦(す)り、盲同然となりて捕わると、エリアヌスの『動物誌』には、猟人猴に履はいて見せ、代わりに鉛の履を置くと、俺(おれ)もやって見ようかな、コラドッコイショと上機嫌で来って、その履を穿く...
南方熊楠 「十二支考」
...草鞋に何を穿くかと気を付けて見ると...
柳田国男 「雪国の春」
......
藪野椋十 「「一握の砂」序」
...そこへ向つて靴を穿く...
吉川英治 「折々の記」
...わらじを穿く、刀を帯びる、笠を持つ...
吉川英治 「黒田如水」
...サテ急に草鞋を穿く勇氣はなく...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
...大喜びで草鞋を穿く...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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