...かれらは宮殿の奥深くへだんだんに消えてゆくやや前かがみの老偉丈夫のうしろ姿を穿索するように見送った...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...海老茶の袴を穿いた女が一人...
石川啄木 「鳥影」
...『何うしてです?』『靴を穿いた人が二人に靴でない人が三人...
石川啄木 「道」
...白墨(チヨオク)の粉の着いた黒木綿の紋付に裾短い袴を穿いた――それが真面目な...
石川啄木 「道」
...奈々子は姉なるものゝ大人下駄を穿いて...
伊藤左千夫 「奈々子」
...音をたてまいために彼がわざわざ穿いて行ったR家独特のぼろを交ぜてつくった...
犬田卯 「沼畔小話集」
...雨や雪の降る時は草鞋穿(わらじば)きなどで通うこともある...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そうまで考えることはあまりにも穿(うが)ちすぎた想像かも知れません...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...お前達は欧米流の衛生思想を穿(は)き違えている...
谷崎潤一郎 「細雪」
...面部上下の境界(きやうかい)を基として正確に言(い)へば是等は頭巾の左右兩端に穿(うが)ちたるものの如くなれど...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...お品(しな)は起(お)きて居(ゐ)ても別(べつ)に疲(つか)れもしないのでそつと草履(ざうり)を穿(は)いて後(うしろ)の戸口(とぐち)から出(で)て楢(なら)の木(き)へ引(ひ)つ張(ぱ)つた干菜(ほしな)を見(み)た...
長塚節 「土」
...己が墓に池を穿ち...
仲村渠 「あなたの顔」
...指紋がつかないように手袋を穿(は)めて...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...穿(は)いている靴の先に草っ葉が当るようです...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...その四郎次郎は縁先で草鞋(わらじ)を穿(は)きかけていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...鎧(よろい)の草ズリの下から向穿(むかば)きの前を解き...
吉川英治 「新書太閤記」
...新しいわらじを穿(は)いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...昨夜の草鞋のまだ湿っているのを穿きしめてその渓間の湯の宿を立ち出でた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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