...赤焦(あかちや)けた黒繻子の袋袴を穿いた役場の助役...
石川啄木 「赤痢」
...深(ふか)い長靴(ながぐつ)を穿(は)き冬(ふゆ)には毛皮(けがわ)の外套(がいとう)を着(き)て外(そと)を歩(ある)く...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...王さまの恐しい穿鑿(せんさく)の眼から...
太宰治 「新ハムレット」
...ワザト予ノ眼ノ前デ草履ヲ穿イテ見セル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...華美の戰鞋(あ)を耀ける其双脚に穿ちつゝ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...股引(ももひき)を穿(は)き...
徳永直 「麦の芽」
...堤の下に竹垣を囲(めぐら)し池を穿(うが)った閑雅な住宅の庭が見下された...
永井荷風 「里の今昔」
...笠をかぶって袈裟法衣(けさころも)に草鞋穿(わらじば)きの坊さんが杖をついて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこへ例の袴(はかま)を穿(は)いた書生が...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...畳つきの下駄を穿(は)いた...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...南京織の下袴(ザパースカ)を穿き...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...かんだと微に入り細を穿つてゐる...
平山千代子 「転校」
...草履穿きでかまはない服裝(なり)をして...
正宗白鳥 「見學」
...ペタンと落して穿きかえる気持は...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...石原が袴を穿きつつ云った...
森鴎外 「雁」
...セエヌ河の秋雨(あきさめ)を観がてら翁を訪(と)はうと思つて降る中を雨染(あまじみ)のする気持の悪い靴を穿(は)いてサン・クルウへ出掛けたが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...素足にわらんじを穿(は)いた――大人(おとな)かと思えば大人でもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...山袴(やまばかま)を穿(は)いたが...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索