...足駄穿(ば)きで駈け歩行(ある)くしだらだけれど...
泉鏡花 「女客」
...草鞋は直ぐ穿けるやうに仕立ててあるものなるに...
大町桂月 「千葉夜行記」
...それから頸にかけでもするかのように真中に孔を穿った貨幣まであって...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...一遍ニスラ/\ト下駄ガ穿ケタコトハナイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...江山さむるあけぼのゝ雪に驢を驅る道の上寒梅痩せて春早み幽林蔭を穿つとき伴は野鳥の暮の歌紫雲たなびく洞の中誰そや棊局の友の身は...
土井晩翠 「天地有情」
...当時の丹絵漆絵紅絵を蒐集(しゅうしゅう)しこれら古代俳優の舞台姿をば衣裳(いしょう)の紋所(もんどころ)によりて考証穿鑿(せんさく)するは吾(われ)ら好事家(こうずか)に取りて今なほ無上の娯楽たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...袴を穿き、鉄扇を持っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは下駄と草履を片跛(かたちんば)に穿いて追いかけます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手拭をブラ下げて」「下駄を穿(は)いてかい」「草履(ざうり)を穿いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...股旅(またたび)かけた草鞋(わらじ)を穿(は)けと...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...何か入組んだことでもあるのじゃありませんか」折目高(おりめだか)に袴を穿いた...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...このやうな靴をば宿の妻に穿かせることが出来ましたなら!」女帝はにつこりとほほゑまれた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼女が棒縞のモンペを穿いて野良仕事へ出るところを写さうとすると...
牧野信一 「るい」
...穿去した交叉線の周...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...短袴(たんこ)を穿(は)き...
森鴎外 「渋江抽斎」
...凪いだ海の緑を穿(うが)つ鯨のようなデルフィインも見えましょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...穿(は)き違えておるらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...春生も白ズボンを穿いてまっていた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??