...概(おほむ)ね皆平家(ひらや)に窓を穿(うが)つことなく...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...自分は高足駄を穿いてゐた為に...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...薬研(やげん)のように穿(ほじ)くれていた...
大阪圭吉 「三狂人」
...何故また履を穿いてゐなければならないのか...
薄田泣菫 「茶話」
...部屋着らしいドレスに上穿(スリッパ)をはいていたからだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...夜を警むる各隊は長壁の外穿(うが)たれし塹濠に沿ひ守備を爲せ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...バール・デュ・ベク街の下水道を地下六メートルの所に穿(うが)った後に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...紫(むらさき)の袴(はかま)を穿(は)いて...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...宗助はきしんで這入(はい)らないのを無理に穿(は)いて出て行った...
夏目漱石 「門」
...なかなか穿った人物評を聞かされると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あんなに困苦して穿(うが)った路とは反対に...
本庄陸男 「石狩川」
...穿(は)め込んだ...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...羽織も脱がぬ雪駄穿(せったばき)のままあしろうて...
夢野久作 「斬られたさに」
...夜になると牛に穿(は)かす草履(ぞうり)をせっせと人人が編むことなどを知った...
横光利一 「洋灯」
...折折(をりをり)木靴を穿(は)いた田舎人(ゐなかびと)が通る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...みんなして穿いてみようとはしないのかしら...
吉川英治 「折々の記」
...赤地に銀の青海波模様(せいがいはもよう)のある半切(はんぎり)を穿(は)かせ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...帆立貝の猿股(さるまた)を穿(は)いた象の脚...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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