...あの婆の秘法の穽(あな)に陥れられてしまったのでしょう...
芥川龍之介 「妖婆」
...巧みにこの陷穽から脱れてゐることを知つてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...陥穽(おとしあな)にかかった獣のようないらだたしさを感じて...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...恐ろしき陥穽(おとしあな)その翌日も...
江戸川乱歩 「鬼」
...ポーの「陥穽(かんせい)と振子」も...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...足もとを見る暇(いとま)もなく陥穽(おとしあな)に落ちたのか...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...これを檻穽(かんせい)の内に投げ込んで...
夏目漱石 「草枕」
...出られっこのない陥穽(おとしあな)だ...
夏目漱石 「坑夫」
...商賣敵の陷穽(かんせい)にきまつて居ますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...役人は知らず識(し)らずして賄賂(わいろ)の甘き穽(わな)に陥(おちい)らざるを得ず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...父親を陥穽(わな)に陥(おとしい)れ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...穽穴(おとしあな)に追い落して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...穽に落ちるようなもんだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...芸術至上主義的陥穽に陥ちたのを見て...
三好十郎 「俳優への手紙」
...穽(おとしあな)などなりとや思いけん...
柳田国男 「遠野物語」
...……陥穽(おとしあな)と知りつつ陥らずにはいられない……...
夢野久作 「鉄鎚」
...ぼつぼつ陥(おと)し穽(あな)をほりかけている...
吉川英治 「三国志」
...ついにわが軍を求めて陥穽(かんせい)に陥(おちい)らしめたか――」と...
吉川英治 「三国志」
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