...わがかの夫人を邪淫(じゃいん)の穽(あな)に捕えんとして...
芥川龍之介 「るしへる」
...俺は恐ろしい陥穽にはめられたのだ」幸吉は咄嗟(とっさ)に返す言葉もなく...
江戸川乱歩 「鬼」
...陥穽(おとしあな)から脱け損い...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...この種の陥穽を避けるのは容易だった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...陥穽が成功した...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...クリストフはその穽(おとしあな)にかかったのを知ると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...淫猥(いんわい)な陥穽(あな)だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ネーはあたかも陥穽(かんせい)を予感したがごとくドロールの縦隊を左方にめぐらしたため...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...陷穽(おとしあな)の仕掛になつてゐたものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こしらえて待っていた陥穽(おとしあな)であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...役人は知らず識(し)らずして賄賂(わいろ)の甘き穽(わな)に陥(おちい)らざるを得ず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...ウマク彼女の穽に陥つて他合もなく彼は...
牧野信一 「鏡地獄」
...石器時代の土穽の趣きとは類を異にして...
牧野信一 「冬物語」
...父親を陥穽(わな)に陥(おとしい)れ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いちどに陥し穽へ落ちてしまった...
吉川英治 「三国志」
...敵の陥(おと)し穽(あな)へ歩いて行ってしまうところだった」と...
吉川英治 「三国志」
...ついにわが軍を求めて陥穽(かんせい)に陥(おちい)らしめたか――」と...
吉川英治 「三国志」
...正面からものいおうという陥穽(かんせい)か...
吉川英治 「宮本武蔵」
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