...空蝉(うつせみ)のあわれな胸を...
泉鏡花 「婦系図」
...そもや瀧口が此身は空蝉(うつせみ)のもぬけの殼(から)にて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...やがて消ゆべき空蝉(うつせみ)の身には要なき唐(から)織り物も...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...空蝉(うつせみ)の身をかへてける木(こ)のもとになほ人がらのなつかしきかなこの歌を渡された小君は懐(ふところ)の中へよくしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉のしている煩悶(はんもん)は複雑だった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...冷静を装っていながら空蝉も...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏は空蝉(うつせみ)の極端な冷淡さをこの世の女の心とは思われないと考えると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これまでは空蝉(うつせみ)階級の女が源氏の心を引くようなこともなかったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏は自分に対して空蝉の冷淡なのは恨めしいが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉のほうでは源氏と恋をすることの不似合いを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉はそれでも自分が全然源氏から忘れられるのも非常に悲しいことだと思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのあとで空蝉は小君(こぎみ)を使いにして小袿(こうちぎ)の返歌だけをした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こうした空蝉とか夕顔とかいうようなはなやかでない女と源氏のした恋の話は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉は薄命な自分はこの良人(おっと)にまで死別して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...住居(すまい)の大部分を仏間に取った空蝉が仏勤めに傾倒して暮らす様子も哀れに見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉(うつせみ)のようなものでござる」「ははあ...
吉川英治 「三国志」
...空蝉贈呈いまは無人で...
吉川英治 「平の将門」
...空蝉に言い寄る夜には...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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