...もっとも私は同嬢の技芸以外この「空蝉」全篇のプロットにも非常に感興を持って見たし...
淡島寒月 「活動写真」
...空蝉(うつせみ)広場から先を...
海野十三 「断層顔」
...殘る體は空蝉(うつせみ)の我れ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...空蝉(うつせみ)はからを見(み)つゝもなぐさめつ...
樋口一葉 「うつせみ」
...空蝉之(うつせみの)...
牧野富太郎 「植物記」
...空蝉(うつせみ)の身をかへてける木(こ)のもとになほ人がらのなつかしきかなこの歌を渡された小君は懐(ふところ)の中へよくしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉はそれでも自分が全然源氏から忘れられるのも非常に悲しいことだと思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉(うつせみ)は心苦しかったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...蝉の羽もたち変へてける夏ごろもかへすを見ても音(ね)は泣かれけり源氏は空蝉を思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こうした空蝉とか夕顔とかいうようなはなやかでない女と源氏のした恋の話は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...灯影(ほかげ)で見た空蝉(うつせみ)の横顔が美しいものではなかったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...筑波(つくば)おろしに落ち着かぬ心を抱きながら消息の絶えた年月を空蝉(うつせみ)は重ねたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...息子(むすこ)たちに空蝉のことばかりをくどく遺言していた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉の堪えられないような意地の悪さが追い追いに見えて来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...羽衣のうすきにかはる今日よりは空蝉(うつせみ)の世ぞいとど悲しき賀茂(かも)祭りの日につれづれで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉(うつせみ)のようなものでござる」「ははあ...
吉川英治 「三国志」
...空蝉(うつせみ)みたいな女のぬけ殻を...
吉川英治 「平の将門」
...空蝉に言い寄る夜には...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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