...私は過日帝国館で上場された改題「空蝉(うつせみ)」の女主人公に扮したクララ・キンベル・ヤング嬢などは...
淡島寒月 「活動写真」
...もっとも私は同嬢の技芸以外この「空蝉」全篇のプロットにも非常に感興を持って見たし...
淡島寒月 「活動写真」
...ここらに色鳥の小鳥の空蝉(うつせみ)...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...殘る體は空蝉(うつせみ)の我れ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...空蝉(うつせみ)はからを見つつもなぐさめつ...
樋口一葉 「うつせみ」
...空蝉(うつせみ)はからを見つゝもなぐさめつ...
樋口一葉 「うつせみ」
...上の一をかしかるべき世(よ)を空蝉(うつせみ)のと捨(す)て物(もの)にして今歳(ことし)十九年(ねん)...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...空蝉(うつせみ)の身をかへてける木(こ)のもとになほ人がらのなつかしきかなこの歌を渡された小君は懐(ふところ)の中へよくしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉は待っていたようにきびしい小言(こごと)を言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さすがに中をあけて空蝉は読んだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏は空蝉(うつせみ)の極端な冷淡さをこの世の女の心とは思われないと考えると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのあとで空蝉は小君(こぎみ)を使いにして小袿(こうちぎ)の返歌だけをした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉はすべてを自身の薄命のせいにして悲しんでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉の尼君も物哀れな様子で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その中の「空蝉(うつせみ)の巻」で...
吉川英治 「新書太閤記」
...空蝉贈呈いまは無人で...
吉川英治 「平の将門」
...あらゆる信念を喪失(そうしつ)しかけて空蝉(うつせみ)にも似た自分の影が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...源氏の最初のアヴァンテュールとして描かれるのは一地方官の若き後妻空蝉との姦通であり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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