...彼は空虚な名声や...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...すべて空虚な空気に過ぎなかった...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...こんなものものしい空虚な式につき合わねばならない...
梅崎春生 「狂い凧」
...万象を時と空間の要素に切りつめた彼には色彩の美しさなどはあまりに空虚な幻に過ぎないかもしれない...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...元来無いものに付せられた空虚な言葉であるか...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...」浅井も女を憫(あわ)れむように空虚な笑い声を立てた...
徳田秋声 「爛」
...之に対応して概念も単なる空虚なる形式ではなくして...
戸坂潤 「科学方法論」
...星野の言葉は空虚な響きを帯びていた...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...彼等の心にはそれぞれそれとも云えぬ空虚な傷があった...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...セットの組みあがらないテレビのスタジオのような空虚なようすになった...
久生十蘭 「肌色の月」
...悲しみも喜びも忘却した空虚な気持であった...
火野葦平 「糞尿譚」
...それはひどく空虚な...
北條民雄 「道化芝居」
...顔を尼僧めかしく空虚な無表情なものに見せていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...それは田舎の中学生のような空虚な亢奮した文体で書かれ...
宮本百合子 「刻々」
...自身は空虚なものになっているという気分を味わうようになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あるいはうその・あるいは空虚な・影にすぎない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...乙(おつ)に気取った内容の空虚な処ばかりを取集めて高尚がった芸術で...
夢野久作 「能とは何か」
...これから先きの空虚な生活に心亂れて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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