...彼の言葉は空疎で、説得力がなかった...
...彼女の考えは空疎だと感じた...
...空疎な話はしないで、具体的な方法を考えよう...
...彼女は空疎な冗談で皆を笑わせた...
...空疎な批評では問題を解決できない...
...種々苦心して考へ出す大小の計畫もまことに空疎なものになつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...頭の中の経綸は決して空疎でなかった...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...言葉ばかりの上に乗せ上げられたといふやうな空疎なところがある...
田山録弥 「社会と自己」
...虚構を基にした空疎な説法をする必要はない...
津田左右吉 「陳言套語」
...というような空疎な大勢順応説がこういう考を誘致する一因となったことも事実らしい...
津田左右吉 「陳言套語」
...そういう観客には「七月十四日」はかえってはなはだ空疎なものに見えるかもしれない...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...そういうところはただ目まぐるしいだけで印象が空疎になるばかりでなくむしろ不快の刺激しか与えない...
寺田寅彦 「映画時代」
...頭のない空疎な絵ばかりの中ではどうしても目に立つ...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...徒に空疎な幻影を目標として国語教育を考へる時...
時枝誠記 「国語学と国語教育」
...いつとはなしに之は内容の空疎なものとならないでもない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...空疎で不純でスッキリしないことこの上もない似而非日本主義の観を免れない...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...作品の空疎を来す恐れがあるけれども...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...恋とか愛とかいう空疎なものをぬきにして...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...自然に己(おのれ)なき空疎な感に打たれざるを得ない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...空疎ニシテ趙括ノ兵法ニ屬スベキ耳...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...始終実感で心を苛(いじ)めていないと空疎になる男だ...
二葉亭四迷 「平凡」
...心の秩序を度外視してどのように外面の秩序を整えたにしても空疎(くうそ)である...
三木清 「人生論ノート」
...こんな柄にない空疎な所感を西田君に告げると...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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