例文・使い方一覧でみる「空漠たる」の意味


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...空漠たる虚空(こくう)に...   空漠たる虚空にの読み方
江戸川乱歩 「黄金仮面」

...名前はどうでも一寸把みどころのない空漠たるものである...   名前はどうでも一寸把みどころのない空漠たるものであるの読み方
辻潤 「自分だけの世界」

...伯は土佐派の空漠たる自由論を迎合するには...   伯は土佐派の空漠たる自由論を迎合するにはの読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...若い女達の前では空漠たる冗長な言葉を発しなければいけないなどと考えてくると私は益々陰鬱になるのであった...   若い女達の前では空漠たる冗長な言葉を発しなければいけないなどと考えてくると私は益々陰鬱になるのであったの読み方
豊島与志雄 「運命のままに」

...それはただ空漠たる自分の気持ちに過ぎなかった...   それはただ空漠たる自分の気持ちに過ぎなかったの読み方
豊島与志雄 「運命のままに」

...文学といったような空漠たるものでなく...   文学といったような空漠たるものでなくの読み方
豊島与志雄 「椿の花の赤」

...私の頭も空漠たる境地を彷徨して...   私の頭も空漠たる境地を彷徨しての読み方
豊島与志雄 「理想の女」

...そしてそういう醜い点を一つも具えていないというだけの空漠たる姿で...   そしてそういう醜い点を一つも具えていないというだけの空漠たる姿での読み方
豊島与志雄 「理想の女」

...大體耶蘇紀元頃と定めるのが決して空漠たる推定ではない...   大體耶蘇紀元頃と定めるのが決して空漠たる推定ではないの読み方
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」

...無限の時間と空間の空漠たる圧迫の中に...   無限の時間と空間の空漠たる圧迫の中にの読み方
中井正一 「美学入門」

...そして日向の砂丘に寢ころびながら、海を見てゐる心の隅に、ある空漠たる、不滿の苛だたしさを感じてくる...   そして日向の砂丘に寢ころびながら、海を見てゐる心の隅に、ある空漠たる、不滿の苛だたしさを感じてくるの読み方
萩原朔太郎 「宿命」

...空漠たる沙漠を隔てて...   空漠たる沙漠を隔てての読み方
原民喜 「鎮魂歌」

...こんなものを見てすぎて行く僕は空漠たる旅人なのだらうか...   こんなものを見てすぎて行く僕は空漠たる旅人なのだらうかの読み方
原民喜 「火の子供」

...山のむこうにはまた空漠たる曠原が待ちうけているのだろう...   山のむこうにはまた空漠たる曠原が待ちうけているのだろうの読み方
久生十蘭 「新西遊記」

...空漠たる地表を見まわした...   空漠たる地表を見まわしたの読み方
久生十蘭 「地底獣国」

...なお前代の学徒のような空漠たる仮定説を闘わさずにすむことになったのは...   なお前代の学徒のような空漠たる仮定説を闘わさずにすむことになったのはの読み方
柳田国男 「海上の道」

...――この空漠たる彼方の無限の水平線の背後にいたるまで...   ――この空漠たる彼方の無限の水平線の背後にいたるまでの読み方
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」

...ブルターニュの土地は水の空漠たる靜寂の上に引き伸びて...   ブルターニュの土地は水の空漠たる靜寂の上に引き伸びての読み方
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」

「空漠たる」の書き方・書き順

いろんなフォントで「空漠たる」


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