例文・使い方一覧でみる「空漠」の意味


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...空漠な、遊離せる思想の生活が厭はしいやうに、根柢に横たはる大きい深い者を原動力とせざる實行の生活も亦空しい...   空漠な、遊離せる思想の生活が厭はしいやうに、根柢に横たはる大きい深い者を原動力とせざる實行の生活も亦空しいの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」

...自分の思想生活の對象は空漠を脱して溌溂として活躍するものとならう...   自分の思想生活の對象は空漠を脱して溌溂として活躍するものとならうの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」

...此空漠(くうばく)の荒野(あらぬ)には...   此空漠の荒野にはの読み方
上田敏 上田敏訳 「海潮音」

...思想は決して飯の菜にさえなり得ない程に空漠たるものである...   思想は決して飯の菜にさえなり得ない程に空漠たるものであるの読み方
辻潤 「錯覚自我説」

...若い女達の前では空漠たる冗長な言葉を発しなければいけないなどと考えてくると私は益々陰鬱になるのであった...   若い女達の前では空漠たる冗長な言葉を発しなければいけないなどと考えてくると私は益々陰鬱になるのであったの読み方
豊島与志雄 「運命のままに」

...甚だ空漠とした芳香みたいなものだったが...   甚だ空漠とした芳香みたいなものだったがの読み方
豊島与志雄 「人の国」

...ほとんど捕(つら)まえようのない空漠(くうばく)なものであった...   ほとんど捕まえようのない空漠なものであったの読み方
夏目漱石 「門」

...いかに空漠(くうばく)なる主人でもこの三令嬢が女であるくらいは心得ている...   いかに空漠なる主人でもこの三令嬢が女であるくらいは心得ているの読み方
夏目漱石 「吾輩は猫である」

...何か空漠とした天界から小さな箱のなかに振り落されている自分を見出す...   何か空漠とした天界から小さな箱のなかに振り落されている自分を見出すの読み方
原民喜 「夢と人生」

...たゞ極めて空漠と頭の中が軽かつたので...   たゞ極めて空漠と頭の中が軽かつたのでの読み方
牧野信一 「公園へ行く道」

...史觀の問題といふ空漠な問題は...   史觀の問題といふ空漠な問題はの読み方
三木清 「歴史哲學」

...一つの空漠(くうばく)たる世界が作り上げられていて...   一つの空漠たる世界が作り上げられていての読み方
室生犀星 「生涯の垣根」

...餘りに空漠(くうばく)であるが...   餘りに空漠であるがの読み方
森鴎外 「壽阿彌の手紙」

...なお前代の学徒のような空漠たる仮定説を闘わさずにすむことになったのは...   なお前代の学徒のような空漠たる仮定説を闘わさずにすむことになったのはの読み方
柳田国男 「海上の道」

...とにかくこれから空漠たる空のみ絶えず彼の相對として眼に觸れると云ふ豫想からばかりでも...   とにかくこれから空漠たる空のみ絶えず彼の相對として眼に觸れると云ふ豫想からばかりでもの読み方
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」

...彼等は水平線の空漠たる隅々からさへも現はれて來た...   彼等は水平線の空漠たる隅々からさへも現はれて來たの読み方
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」

...――この空漠たる彼方の無限の水平線の背後にいたるまで...   ――この空漠たる彼方の無限の水平線の背後にいたるまでの読み方
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」

...やがて海の巨きな空漠たる中へ掃き落してしまつた‥‥やがて...   やがて海の巨きな空漠たる中へ掃き落してしまつた‥‥やがての読み方
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」

「空漠」の読みかた

「空漠」の書き方・書き順

いろんなフォントで「空漠」


ランダム例文:
かぶり   小むすめ   身に立つ  

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