...その時鶯は尾を空様(そらざま)に足は枝を踏まえて身を逆様にして啼いたというのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...またかの筍掘(たけのこほ)りが力一杯に筍を引抜くと共に両足を空様(そらざま)にして仰向(あおむき)に転倒せる図の如きは寔(まこと)に溌剌(はつらつ)たる活力発展の状を窺(うかが)ふに足る...
永井荷風 「江戸芸術論」
...女は身を空様(そらざま)に...
夏目漱石 「夢十夜」
...脚を空様(そらざま)にして載せられているのだが...
森鴎外 「食堂」
...「綽空様」と、家のまわりを呶鳴ってあるいていたが、やがて、戸の外(はず)れたところから、「綽空様はおられますか」と中をのぞいている...
吉川英治 「親鸞」
...師の綽空様のお側にいたい...
吉川英治 「親鸞」
...「綽空様からは、必ずとも、ここへも訪ねてくることならぬといい渡されているのだから、今日、俺がここで労(はたら)いているのでも、あるいは、お叱りの種となるかも知れぬ...
吉川英治 「親鸞」
...「お師様っ」「綽空様っ」轅(ながえ)にすがりついて...
吉川英治 「親鸞」
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