...単なる売名のための空弾を放ったにすぎないなどと書き立てられたのは...
高見順 「いやな感じ」
...三月二十四日、カロンはオランダ人の砲手二名を連れ、大小通詞(つうじ)、松浦家の諸役人、お徒士(かち)など百二十人に附添われ、青銅の大臼砲二門、鉄製の象限儀(しょうげんぎ)四個、前車二、充弾、空弾、爆弾四〇個、小臼砲(これも実用にはならぬ古物だったが)一門、前車一、榴弾三〇個など、全量七百五十貫に及ぶ大荷物を抱え、海路、平戸を出発した...
久生十蘭 「ひどい煙」
...銃殺に使用する弾は空弾だから...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...空弾でないことを知った時のマタ・アリの驚愕(きょうがく)...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...空弾なのである...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...あたしは右手には空弾を装填した大型のブローニングを...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...慌てゝ空弾を詰めると...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...パチンと一つ空弾(からだま)を打つて...
牧野信一 「周一と空気銃とハーモニカ」
...事務所には空弾より他にはありませんでした...
牧野信一 「舞踏会余話」
...事務所の壁には空弾を込めた大型の短銃(ピストル)が三つばかり何時でも用意してあつたが...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...空弾(から)だと思うならば...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...空弾ではなくって...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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