例文・使い方一覧でみる「空堀」の意味
スポンサーリンク...ニュールンベルグはライラックの花がお城の空堀に咲き――あゝ... 
石川欣一 「山を思う」
...滅んだ物、興り得ない物私の少年時代には、法善寺に一軒、空堀に一軒、天満天神裏に一軒、講釈場があった...
直木三十五 「大阪を歩く」
...空堀筋の高地との間に挟まれている窪地にあったが...
直木三十五 「死までを語る」
...これは、大阪が、一番よく発達していたのではないかと思っているが、私達の住んでいた上町――坂の上の方にある町、高い所の方の町の意、東横堀川より以東を総称す――は、船場、島の内より見て、貧乏人階級であったから、自然に、そういう風なものが、利用されたらしく、少し経ってから、空堀の方、玉造の方にも、そういう市場の集団が出来た...
直木三十五 「死までを語る」
...十一高等小学校は、空堀筋、骨屋町角の、育英第一高等小学校というのである...
直木三十五 「死までを語る」
...空堀通なので「あいつ...
直木三十五 「死までを語る」
...後側（うしろがわ）へ回ると広い空堀（からぼり）の中に立派な二階建の兵舎がある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...とたんに躍りあがったナポレオンはコン吉の襟首へ角を引っかけはるか向うの空堀（からぼり）の中へ投げ出した...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そのあたりは「空堀（からほり）」と称ぶ小範囲の湿気地だつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...空堀の汀に立つて見あげると...
牧野信一 「籔のほとり」
...一間先きからは葦になり空堀に続き越えて黒い崖を控えた一隅が程好い陽溜りになつてゐた...
牧野信一 「籔のほとり」
...ふつと眼の先の空堀の向ひ側に可愛らしい西洋娘が立つてゐるのに気づいた...
牧野信一 「籔のほとり」
...彼は或日いつものやうに空堀の傍らのブランコに乗つて水底の想ひに耽りながら...
牧野信一 「籔のほとり」
...いまでは両岸の二本の青竹は左右からハネ釣籠のやうに空堀の上に弧をなして...
牧野信一 「籔のほとり」
...雪見燈籠（ゆきみどうろう）も空堀（からぼり）の那智（なち）石も...
吉川英治 「江戸三国志」
...掘りかけている空堀（からぼり）の橋のたもとに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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