...空しく一箇所に立とうと努め...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...然し控処には未だ空しく帰りかねて残つた者がある...
石川啄木 「雲は天才である」
...お互いの触れ合う僅かの機会をも空しくせず...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...この妹がいつかはこう云う装いを凝らして嫁に行く光景を見たいと願っていたことも空しくなって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今は欺騙をたくらみて衆兵すでに失へる我に空しく譽なき歸陣の酷き命下(くだ)す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...会社を出ると一人ぶら/\銀座を歩き其辺のバーで一杯飲んで空しく貸間に帰つたが...
永井荷風 「男ごゝろ」
...自分は空しくその額面を仰いで見たが...
中里介山 「大菩薩峠」
...又その神によつて与へられた身の生を神ならぬものの為めに空しく抛げ捨てるやうな愚かな不敬な事をせずに...
長與善郎 「青銅の基督」
...お玉は空しく齡を取つてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の本質を空しくして...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...空しく胸のうちに納めたりし思ひは...
樋口一葉 「花ごもり」
...私は空しく空間を掴んで顫へる自分の手を見た...
北條民雄 「外に出た友」
...空しくそのままにやまないで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何のために毎日を更に重ねんとはする?明日もまた昨日のごとく空しく消ゆべきに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...空しく閑人(かんじん)の手に委(ゆだ)ね去るべきものではないのかもしれない...
柳田國男 「垣内の話」
...――空しくである...
吉川英治 「新書太閤記」
...尋ねる二人がまさか荷つづらの底とは分らず空しく水と岸とに別れたのである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...空しく小松谷の館へ...
吉川英治 「源頼朝」
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