...おまけにその内閣の椅子を空け渡すだけの決心をする必要があつたのである――...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...出がらしになつた急須の茶滓を茶碗の一つに空けて...
石川啄木 「札幌」
...腹が空けば食べるので...
泉鏡花 「婦系図」
...……」丼を空けたあとに湯を注(つ)いで貰って呑んでいた連中がガヤガヤ云いながら...
海野十三 「深夜の市長」
...一日も空けて置く事が出来なかったのです...
太宰治 「新ハムレット」
...ははあ! 君にとってそれは「暫(しばら)く空けていたふるさと」へ帰るこころもちだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...ほんの十日ばかり家を空けたに過ぎないけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ほんの五六分自分が家を空けた間にその電話が懸って来たとは! 人間の運と云うものは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そう長く三人が家を空ける訳にも行かないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」「家(うち)空けることおまへんやろか?」「分りまへんなあ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...一晩も二晩も家を空けることがあった...
豊島与志雄 「父の形見」
...「痰吐を空けて来てくれませんか...
豊島与志雄 「二つの途」
...家を空けちゃこちらで...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...わからないところは空けておいて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...圭介の空け切った眼には...
堀辰雄 「菜穂子」
...傍で何も知らずに口を空けて眠つてゐる滝野の姿を見ると...
牧野信一 「蝉」
...半年や一年は空けておかねばなるまい...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...一本の葡萄酒(ぶどうしゅ)を空けて...
吉川英治 「日本名婦伝」
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