...出がらしになつた急須の茶滓を茶碗の一つに空けて...
石川啄木 「札幌」
...何処でも腹が空けばその近所の飲食店で間に合わして置く方であるが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...………私はできるだけ家を空けないことにしているけれども...
谷崎潤一郎 「鍵」
...ほんの五六分家を空けた隙(すき)に懸って来たと云うのは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...二三日家を空けたあとで帰って来ると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...もう二日も家を空けてて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...二階を空け渡すようになったら...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...空けて行ったかと思うとまた空けに来る...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...建物中の部屋を全部空けさせて調べましたが...
野村胡堂 「九つの鍵」
...店を空けるわけには參りません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四畳半の応接室を空けて貰つてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...わからないところは空けておいて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...「僕らも期限が空けたら...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...普段は空けてあった...
柳田国男 「故郷七十年」
...そのうちに立って席を空けていた東野が戻って来ると...
横光利一 「旅愁」
...一隅(ぐう)の席も空けてくれた...
吉川英治 「私本太平記」
...茶碗の茶を一呑みに空けると...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
...折々つて來る常客などのために其處だけは空けておきたいとのことで...
若山牧水 「樹木とその葉」
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