...いざ、と成れば、法もかく、手心は心得たが、さて指当(さしあた)って、腹は空く、汗は流れる、咽喉(のど)は乾く、氷屋へ入る仕覚(しがく)も無かった...
泉鏡花 「浮舟」
...空くのを待っていた...
泉鏡花 「婦系図」
...無識(むしき)の得7・19(夕)平民にお腹(なか)の空く時があるやうに...
薄田泣菫 「茶話」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...竹姫後日を契り申ければ帝空く返玉う...
高木敏雄 「比較神話学」
...かうおなかが空くと...
太宰治 「お伽草紙」
...ほんとうに姉の手が空く時はありそうにもなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...室が空くまで暫らくの間...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...桟やガラスが飛び散り、大きく穴が空く...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...店が空くから出ていてくんな...
徳田秋声 「新世帯」
...空くもりて秋の庭しづかなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...両三日空くもりて溽暑甚しく大雨降り来りては忽ち歇む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...空くもりて風あたゝかなり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...この種の地位の空くのが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...九月ごろ空くようになるだろうという家は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「なんと、腹コの空くこと...
矢田津世子 「茶粥の記」
...多勢いないと騒ぐに張合が無いのであろうと私は割合にその内湯の空くのをいつも喜んでいた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??