...やッぱりお腹(なか)が空くのかえ」「いい包(パオ)だ...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...松永博士の所謂「興奮の鎮まって腹の空く時期」とでも云うのがやって来たのか...
大阪圭吉 「三狂人」
...無識(むしき)の得7・19(夕)平民にお腹(なか)の空く時があるやうに...
薄田泣菫 「茶話」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...ほんとうに姉の手が空く時はありそうにもなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...腹は空くし全く放々の態であつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...店が空くから出ていてくんな...
徳田秋声 「新世帯」
...日本思想乃至東洋思想・精神文明等々――それは現代とは全く歴史的範疇の異った時期の所産である古典からしか惹き出せない――のための位置が空くわけなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...午後空くもる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...雪やみしが空くもりて寒し...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...空くもりしが深更に至り始めて月を見る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...しばらく舞台空く...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...お城の下の麥を干したらしい空くひの列に沿って小さな犬が馳けて來る...
宮澤賢治 「うろこ雲」
...腹あ空くし、疵は痛む...
三好十郎 「おりき」
...よく空く腹だぞ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...作者の影空くして...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...見ていても胸の空くほど凄じい勢いだった...
横光利一 「旅愁」
...多勢いないと騒ぐに張合が無いのであろうと私は割合にその内湯の空くのをいつも喜んでいた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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