...――三十四 色彩三十歳の彼はいつの間か或空き地を愛してゐた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...乞食(こじき)が村内の森の中にある空き堂に泊まろうと思い...
井上円了 「おばけの正体」
...彼はこわごわ石油の空き函のなかから首をあげてみた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...相当の空き株があると知ったら...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ところがとうとう空きを見つけました...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...その小屋がそのまま空き家だとすると...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...例えば菓子屋の前を通ってもガラス棚がまる空きであったり...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...空き腹を抱えて出かけたせいか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...空き腹を抱へて酒池肉林を後に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いろんな事を聽き出して來ましたよ」「業腹と空き腹は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...表の空き地には兄が永住の地と定めて...
柳田国男 「故郷七十年」
...空き屋敷みたようでした...
山本周五郎 「あだこ」
...空き樽を積み直し...
山本周五郎 「あだこ」
...夏草のしげった空き地の細道をななめに抜けて行こうとした時です...
吉川英治 「江戸三国志」
...空き腹に茶碗酒と来たんですからムリはない」「自分で申すわ...
吉川英治 「私本太平記」
...「都はガラ空きか」と...
吉川英治 「私本太平記」
...空き巣になってもかまわぬ...
吉川英治 「平の将門」
...空き家になってしまったらしい...
吉川英治 「平の将門」
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