...やがて空いている方の寝台に上って見たが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...幸い駕籠が二つ空いている...
中里介山 「大菩薩峠」
...木地(きじ)小屋が空いているからといって...
中里介山 「大菩薩峠」
...その空いている所を少しばかり買って島田は彼の住居(すまい)を拵(こしら)えたのである...
夏目漱石 「道草」
...神楽坂(かぐらざか)裏に久しく空いている貸家が一軒あるそうですよ」こんな事を聴込んで来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この空いているところへ当てはまる文字としてアルファベットを一つ残らず調べてみても...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...あの室は全く何の目的もなしに空いているんです...
松永延造 「職工と微笑」
...恰度近いところに洋館の空いているのを見つけ私の注文にはかなった訳ですが...
宮本百合子 「愛と平和を理想とする人間生活」
...二階は椅子とベッドで畳はやっと一畳ぶん空いているきり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこが今空いているので何とかして買って移りたいと熱中して居りました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...空いている仮牢へ入れたのであった...
山本周五郎 「さぶ」
...裏長屋だけれど空いているうちがあって...
山本周五郎 「さぶ」
...空いている捨て舟などはないので...
吉川英治 「江戸三国志」
...席が空いているかどうか...
吉川英治 「剣難女難」
...まだ空いているのか』閉まっている二階の戸を見あげて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...空いている厩(うまや)へ...
吉川英治 「親鸞」
...また彼の空いている右手には...
吉川英治 「八寒道中」
...空いている背中を曝(さら)してしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索