...失敬」空々漠々たるものでした...
太宰治 「トカトントン」
...然し永遠の相は、霧の中に没し去って、その重みのため、瞬間が引歪められ、引歪められ……遂には、空々漠々となる...
豊島与志雄 「操守」
...米友がひとり空々漠々として木の根を掘りつつあるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...何だか空々漠々(くうくうばくばく)とはしているが...
夏目漱石 「処女作追懐談」
...あたりが全く空々漠々としている中へ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...二人の若者はこのような空々漠々(くうくうばくばく)のあいだに...
室生犀星 「姫たちばな」
...この空々漠々たるものの中に歴史という文字を打ち立ててみると...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
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