...私はその空々しい...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...□世間を卒業してしまつてはかへつて面白くない、悟れば空々寂々、迷うてゐるからこそ、花も咲き鳥も啼く...
種田山頭火 「其中日記」
...生死空々、去来寂々...
種田山頭火 「其中日記」
...互いに空々しい自己独立性を保っていた限り...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...すると彼女は「あなたには何もかも空々しいように見えるのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...よくも斯う空々(そら/″\)しい事が言へるかと思ふ程です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにも空々しく...
林芙美子 「新版 放浪記」
...とぼしい藩庫は空々(からから)になっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...空々しく口笛を吹き鳴した...
牧野信一 「秋晴れの日」
...それもあんまり空々しいので...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...おそらくその様子は誰の眼にも空々しく「法螺忠」と映るに違ひないのだ...
牧野信一 「鬼涙村」
...何といふわけもなく声をたてゝ空々し気に嗤はずには居られなかつた...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...宵から今まで寝台にもぐつてゐたにも関はらず――いつの間にか余も滝と同じやうに何らの空々しさも感じなくなつてゐる...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...空々しく煙草を喫しながら...
牧野信一 「蝉」
...他合もないことで斯んなにも空々しく逆戻りしてしまふのかしら? と寧ろ不思議さうに首を傾けずには居られなかつた...
牧野信一 「痴日」
...ツンと空々しく横を向いた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...」「村長さんもそんなのを気をつけて見たりすることがあつて?」秋めいた午さがりの空々庵である...
牧野信一 「ブロンズまで」
...ちっとは普通(あたりまえ)になるだろう」「さあ」才次は父の言葉は空々しく受けて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
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