...穴熊のようなのが...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...僕の書斎は全(まる)で穴熊の巣だ...
辰野隆 「書狼書豚」
...雉(きじ)や鳩(はと)や山鶏(やまどり)や兎(うさぎ)や穴熊(あなぐま)など...
豊島与志雄 「悪魔の宝」
...或いは穴熊とか言ってみたくなるでしょうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...穴熊の如きがいないという限りはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...穴熊でもなかったと見え...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中島敦 「河馬」
...穴熊だとか狸だとかというものを連想させるからだ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...また穴熊(あなぐま)のことをむじなとよぶ地方(ちほう)もあり...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
......
三好十郎 「捨吉」
...女の声 なまぐさい……ケダモノのくさったみたいな……男の声 穴熊ぐらい...
三好十郎 「胎内」
...この……うむ?……(穴熊が地面をひっかくような爪(つめ)の音をさせていたが...
三好十郎 「胎内」
...紫尾(しいを)の山で穴熊や猪を追うていた奴に何がわかるものか...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...十匹ばかりの黒穴熊がその獲物をめぐつて喧嘩していたので...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...穴熊の生れ変りか」馬超は氷城の下まで迫って...
吉川英治 「三国志」
...「雪にとじられていた穴熊(あなぐま)も...
吉川英治 「新書太閤記」
...四十七歳からは、何に感じたのか、一切弓矢を取らず、たとえば足利将軍の義昭(よしあき)が、好餌をもって誘っても、信長がしきりと招いても、豊臣氏が赫々(かっかく)と覇威を四海にあまねくしても、その大坂、京都のつい鼻の先にいながら、この人物は、(わしは、つんぼでござる、唖(おし)でござる)というように、世の中から韜晦(とうかい)して、穴熊のように、この山間の三千石を後生大事に守って出なかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...番をしなけりゃならぬのは穴熊や針鼠や(チャー)だ...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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