...この下流の平野が五穀豊穣であったのは古来のことで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一帯の稲田はやや穣りを見せていたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...秋になって穣々(じょうじょう)たる稲の穂となるのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その本来の豊穣(ほうじょう)もほとんど枯渇(こかつ)しかかっている...
太宰治 「惜別」
...豊穣(ほうじょう)な彼女の肉体を初めて抱きしめたのである」ぼくは泣きだしたい気持でした...
田中英光 「オリンポスの果実」
...比較的豊穣(ほうじょう)な諸作の収穫と...
徳永直 「あまり者」
...もとより作物の成就豊穣を神に祈り...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...実はこの研究全体が結局あまり豊穣(ほうじょう)な分野を拓(ひら)くという性質のものではなかった...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...五穀豊穣祈願の踊り歌として作る...
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...われわれの豊穣(ほうじょう)な大地の上に起ち上がりたまえ」と...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...『仏説穣麌梨童女経』は...
南方熊楠 「十二支考」
...その詔の発端には風雨順序し五穀豊穣なるべきため祷った由見える(『続日本紀』十四)...
南方熊楠 「十二支考」
...大黒天神は厨家豊穣の神なるが故に...
南方熊楠 「十二支考」
...豊穣の標準は満足なり(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...毎病二常藩史之浩穣一...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...それなら五穀豊穣を天子が空に祈った天壇の構想力も分って来る...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...六里――穣山の下までさしかかった時である...
吉川英治 「三国志」
...――また主としては五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈るためにまつられた吉祥天女が...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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