...それは穏当ないい奥さんで...
有島武郎 「或る女」
...穏当ならずとせば...
高木敏雄 「比較神話学」
...ただその中でも右の「縁の下」「垣の隙」というような穏当なものと...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...特にこの種の割合穏当な形に於ける「自由主義」的動きを...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その不穏当な印象を受けてもやめなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ドイツで行なわれてることとフランスで行なわれてることとの不穏当な比較を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その胸当てをはずすのは不穏当な不健全なことだと考えがちだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...極めて自然にして穏当なことなんだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...穏当な桜庭兵介の調子に油断をするともなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...教育の文字はなはだ穏当ならず...
福沢諭吉 「文明教育論」
...これはけだし一番穏当な見方である...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...いつも君は穏当な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...いやこの方が一そう理屈にかない穏当な推量であると言えよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...名義の穏当不穏当などは問わず...
柳田国男 「木綿以前の事」
...けろりと治ってごく穏当な人間になる...
山本周五郎 「思い違い物語」
...一番穏当な謡と翁門下で云われていた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...其れは教育が普及して行(ゆ)く結果現に穏当な覚醒が初まつて居るから憂ふべき事ではない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...よくよくご熟考が願いたい」口上はいかにも穏当な調停に似ているが...
吉川英治 「剣難女難」
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