...「雀」など穏当ならん...
太宰治 「パンドラの匣」
...問題の語系要素の百分率を取ってみる事も一つの穏当な試験的方法であろうと考えられる...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...そのためには心理=サイコロジーというもっと穏当な言葉があるわけだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...教師はかなり不穏当な当て擦(こす)りをして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ドイツで行なわれてることとフランスで行なわれてることとの不穏当な比較を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ここに述べるには不穏当な種々の理由から...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...最も穏当な方便を講じ...
豊島与志雄 「程よい人」
...黒川はもっと穏当なのだ...
豊島与志雄 「程よい人」
...前半程緻密(ちみつ)な且(か)つ穏当な...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...「彼らの不穏当なふるまいはどうかお許しのほどを...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...この点からみても朝顔の名は不穏当なものであるといえる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...「それはまったく穏当な条件だ」「では...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...また文学の階級といふ語は不穏当なり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...いつも君は穏当な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...言葉が不穏当な個所も有るようにも思いましたが...
三好十郎 「猿の図」
...庄兵衛はこの称呼の不穏当なのに気がついたが...
森鴎外 「高瀬舟」
...其れは教育が普及して行(ゆ)く結果現に穏当な覚醒が初まつて居るから憂ふべき事ではない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...その一人が酒に酔っていて不穏当な質問をするので...
和辻哲郎 「鎖国」
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