...穏当ならずとせば...
高木敏雄 「比較神話学」
...多分此処辺の推察が穏当な所だろう...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...すぐにその不穏当なことに気が附いて...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...楽器の名のかな書きに直し方に不穏当なのがあるかもしれない...
寺田寅彦 「日本楽器の名称」
...ドイツで行なわれてることとフランスで行なわれてることとの不穏当な比較を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分の穏当な夢想を実現していました...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そんなのが穏当なつなぎとなるものである...
豊島与志雄 「常識」
...極めて自然にして穏当なことなんだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...せめて三十五日が済んでからというのが吉三郎の穏当な主張でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これはけだし一番穏当な見方である...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...また文学の階級といふ語は不穏当なり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...その不穏当な希望のあとをひそかにつけて行ったが――しかし結局...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...言葉が不穏当な個所も有るようにも思いましたが...
三好十郎 「猿の図」
...庄兵衛はこの称呼の不穏当なのに気がついたが...
森鴎外 「高瀬舟」
...いやこの方が一そう理屈にかない穏当な推量であると言えよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いま一度不必要に穏当なる前代の読み本世界にもどろうとしているのである...
柳田国男 「雪国の春」
...一番穏当な謡と翁門下で云われていた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...其れは教育が普及して行(ゆ)く結果現に穏当な覚醒が初まつて居るから憂ふべき事ではない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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