...民衆民衆は穏健なる保守主義者である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...またたいへん穏健な批評をする人なんです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...一般にも漸次穏健なものとなってきたと同時に...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...所謂穏健な思想を養ふにも都合が宜しいかも知れぬ...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...至極穏健な作をする人であった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...穏健な意見を述べたが...
徳田秋声 「爛」
...そう物好きをやるべきものではない――という米友の諫言(かんげん)は正当にして穏健なるものだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...常識に基いた穏健な実着な思想といわんよりは寧(むし)ろローマンチックな奇抜な事を言い出したので田夫野人も趣味を以てこれに耳を傾け...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...穏健な自由主義が日本で発展するようにと望むこと...
蜷川新 「天皇」
...紫檀(したん)の軸で穏健な体裁である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうぞなるべく穏健な思想を養って...
森鴎外 「かのように」
...僕はあの人の飽くまで穏健な...
森鴎外 「百物語」
...わたしは天性中庸を得た穏健な人々を愛する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...けれども最も穏健な諸説の間に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...兄さんも穏健ないい人であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...十分に穏健なるものであったが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...自分の中で穏健な処理がつかず...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...その主張しようとする穏健な意見を...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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