...民衆民衆は穏健なる保守主義者である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...大王は同地に止まって敵を待つ事が当時の用兵術としては最も穏健な策であったが(大王自身の反省)...
石原莞爾 「戦争史大観」
...また人生の穏健な慣習的な方面の愛好者としての彼を不快にさせたのであった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...彼の素朴な風姿や穏健な思想が...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...随分なことじゃない?」ディヴィッドはこの話をアンソニー・ロイドに穏健な形で伝えたらしい...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...前よりはずっと穏健な仕方であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで我々は科学の偉力を信じないわけには行かないが科学の傲慢を許すにはまだ早いようです」穏健なる紳士がこういいながら立ち上ると一同も立ち上って歩き出したが足よりも口の方が盛んである...
中里介山 「山道」
...常識に基いた穏健な実着な思想といわんよりは寧(むし)ろローマンチックな奇抜な事を言い出したので田夫野人も趣味を以てこれに耳を傾け...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...穏健な人であった...
蜷川新 「天皇」
...それはけっして穏健な意見ではない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...まことに穏健な常識であるというほかの何でもあり得ない...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...紫檀(したん)の軸で穏健な体裁である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしは天性中庸を得た穏健な人々を愛する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...兄さんも穏健ないい人であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...最も穏健な書風でゆったりと明確に書かれるが...
山本笑月 「明治世相百話」
...要するにその筋では最穏健な措置を取ったつもりらしい...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...平凡だが穏健な蒋(しょうえん)と費(ひい)とに嘱(しょく)すところ多かったのである...
吉川英治 「三国志」
...自分の中で穏健な処理がつかず...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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