...またたいへん穏健な批評をする人なんです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...一般にも漸次穏健なものとなってきたと同時に...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...所謂穏健な思想を養ふにも都合が宜しいかも知れぬ...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...また人生の穏健な慣習的な方面の愛好者としての彼を不快にさせたのであった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...彼の素朴な風姿や穏健な思想が...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...在来のいわゆる穏健な異端でない画に対して吾人が不合理を感じないのは...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...穏健な意見を述べたが...
徳田秋声 「爛」
...そう物好きをやるべきものではない――という米友の諫言(かんげん)は正当にして穏健なるものだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...穏健な人であった...
蜷川新 「天皇」
...紫檀(したん)の軸で穏健な体裁である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...僕はあの人の飽くまで穏健な...
森鴎外 「百物語」
...兄さんも穏健ないい人であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...十分に穏健なるものであったが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...穏健なる記録もまたいくらもあったので...
柳田国男 「山の人生」
...最も穏健な書風でゆったりと明確に書かれるが...
山本笑月 「明治世相百話」
...また穏健な人望家でもある...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分の中で穏健な処理がつかず...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...その主張しようとする穏健な意見を...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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