...またたいへん穏健な批評をする人なんです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...非常に穏健な物のわかつた議論のやうだが...
田山録弥 「エンジンの響」
...在来のいわゆる穏健な異端でない画に対して吾人が不合理を感じないのは...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...時々穏健な説を唱えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは至極穏健な演説で...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう物好きをやるべきものではない――という米友の諫言(かんげん)は正当にして穏健なるものだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで我々は科学の偉力を信じないわけには行かないが科学の傲慢を許すにはまだ早いようです」穏健なる紳士がこういいながら立ち上ると一同も立ち上って歩き出したが足よりも口の方が盛んである...
中里介山 「山道」
...穏健な人であった...
蜷川新 「天皇」
...何に対しても極めて穏健な意見をはいた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それはけっして穏健な意見ではない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...まことに穏健な常識であるというほかの何でもあり得ない...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...そこで穏健な思想家が出来る...
森鴎外 「かのように」
...兄さんも穏健ないい人であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...穏健なる記録もまたいくらもあったので...
柳田国男 「山の人生」
...最も穏健な書風でゆったりと明確に書かれるが...
山本笑月 「明治世相百話」
...平凡だが穏健な蒋(しょうえん)と費(ひい)とに嘱(しょく)すところ多かったのである...
吉川英治 「三国志」
...穏健なる保身の方法や...
吉川英治 「新書太閤記」
...その主張しようとする穏健な意見を...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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