...夜は穏やかに晴れてゐました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...寶兒は息の平穏から無に変じた...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...とみる方が穏当でありますから...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...―――殺すと云う言葉が穏当でないなら...
谷崎潤一郎 「途上」
...」と彼はずっと穏かな調子で言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...穏かでない男だ」と仏頂寺が簡単に説明してくれたので...
中里介山 「大菩薩峠」
...表面は穏便(おんびん)につくろっておいてもらったけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...実は書斎とか居間とか云う方が穏当である...
夏目漱石 「門」
...わたしも他言(たごん)はしないから」と穏(おだ)やかにつけ加えた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...穏和(おとな)しくしてゐる...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...常識に基いた穏健な実着な思想といわんよりは寧(むし)ろローマンチックな奇抜な事を言い出したので田夫野人も趣味を以てこれに耳を傾け...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...私には何んの事やら一向解りません」何んと言う高雅な穏当(おんとう)な顔でしょう...
野村胡堂 「女記者の役割」
...君だけ気づかなかつたのか」はじめ教官は穏かに正三に訊ね...
原民喜 「壊滅の序曲」
...波が、青い穏かな波が、無限の嵐にあふられて、今にも狂ひまはりさうに想へた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...甲斐は穏やかに微笑して云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...というのだ」「毒死ではございません」と甲斐は穏やかに云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...この穏やかな景色のなかで...
山本周五郎 「山彦乙女」
...あそこなら穏やかで...
吉川英治 「茶漬三略」
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