...徳川三百年の政府を穏(おだやか)に解散(かいさん)せんとするは武士道の変則(へんそく)古今の珍事(ちんじ)にして...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...静穏より峻酷(しゅんこく)へと彼は変ったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...中間に非常に穏やかな...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...何となく穏やかならぬ天候である...
種田山頭火 「行乞記」
...不穏文書と密接な関係のあるものは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...穏やかな精神はそれに与(くみ)していなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この物騒な屋敷の中で行われるようになると穏かではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...世の中も穏(おだや)かであったのみならず...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...左隣の漢学は穏便説(おんびんせつ)に賛成と云った...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...いつも穏和(おとな)しい栄坊ちやんが...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...「私は用人の後閑武兵衛(こがぶへえ)じゃが――平次というのはお前か」六十年配の穏やかな仁体(じんてい)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...岡っ引らしくない穏やかさがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は穏やかに聴いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昼間は至つて穏かで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...それぞれ穏当な値段で訪問者に「旅の便宜」をあたえている...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...わたしの気持ちは穏やかになってきた...
松本泰 「謎の街」
...それが穏当に見える...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...愛情のうえからも義埋のうえからも穏当でない...
山本周五郎 「思い違い物語」
便利!手書き漢字入力検索