...革命党も穏かでない...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...老嫗は穏やかなゆとりのある詞(ことば)で言った...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...輝(かがや)いていた穏(おだ)やかな海が...
田中英光 「オリンポスの果実」
...流言浮説から不穏文書へと...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...外は静穏な日和でした...
豊島与志雄 「古木」
...ドイツで行なわれてることとフランスで行なわれてることとの不穏当な比較を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...永遠の事物に向けられているその穏かな偉大な精神にも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...けれどもその穏やかな眠(ねむり)のうちに...
夏目漱石 「それから」
...武士と渡り合うのを不穏当と思ったか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もとより一腹(ぷく)一対(つゐ)の中に育ちて他人交ぜずの穏かなる家の内なれば...
樋口一葉 「たけくらべ」
...幽霊同士で、よく気が揃うだろう」まだ二十三だということだったが、眼差の穏やかな、深く沈潜した一種の風格を持っていて、相貌はどこか四朗に似ていた...
久生十蘭 「ノア」
...さらに記事をハックネスが深く読み進むと、欧州全域は概して高気圧が続き、西は気圧が上がり、海は穏やかで、今年この時季にしては格別高温とか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...手の膨れもあれ以来平穏です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一枕酔眠穏...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いかにも穏やかな温かそうな笑い顔で...
山本周五郎 「菊千代抄」
...「なが話をしてさぞ御迷惑だったでしょう」と老人が穏やかな眼で若侍を見た...
山本周五郎 「橋の下」
...七十郎」甲斐は穏やかな...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...不穏な気勢をあげている――」と...
吉川英治 「三国志」
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