...此の対象を如何に――積極的にか消極的にか――自分の側の発展展開に利用し得るかに横たわる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...陰影に回された真理はやがて積極的に虚偽の役割を以て登場して来る...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...とりも直さずこの技術家の社会的地位がブルジョア社会の機構に積極的に順応していることの外ではない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...と同時に自由主義の功績はもっと積極的に評価されるようになるだろう...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...つまりこの絶対媒介によって個に夫々の個として積極的に成り立ち...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...感覚が真に積極的になり得ないのは客観界の唯一性とも云うべきこの規範性が常に感覚を超越した直観空間に求められているからである...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...しかしこんな場合になると性質上きっと兄の方から積極的に出るに違いないと踏んだ自分は...
夏目漱石 「行人」
...けれども積極的に自分から梅子の心(こゝろ)を動(うご)かさうと力(つと)めた形迹は殆んどなかつた...
夏目漱石 「それから」
...積極的にと云うと言い過ぎるかも知れぬけれども...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...積極的に綾麿に接近し始めたのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...今度は積極的に動き出す前に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...社会的ならびに経済的権利を享得して社会主義建設の歴史的事業に積極的に協力し...
野呂栄太郎 「十月革命と婦人の解放」
...積極的に自殺らしく見せかけようとする企てが...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...ラップはいつの時代よりも積極的に生産現場にある男女の青年労働者...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...ロカフは演習へ参加するために積極的にプロレタリア作家を召集した...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...かえって勇敢且つ積極的に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...気質も明るく積極的になった...
山本周五郎 「雨あがる」
...其れは他(た)の劇場の多数が争うて新作を紹介する今日(こんにち)に国立劇場が積極的に力を用ふべき所で無い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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