...かくの如く新文明の知識に依って自覚したいわゆる積極的なる人々のある一方には...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...積極的な或るもののように私に表現するところの観念が...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...その制止乃至抑圧は消極的ではあっても実際にはそうした制止とか抑圧とかいう一種の――積極的な――作用力でなくてはならぬ...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...素よりカントは之に対して積極的な証明を与えてはいない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...弁証法はそこで消極的な意味から積極的な役割を有つものに脱化した...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それから文学に於ける誇張の積極的な役割の提唱(例えばゴーリキーに見られる)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...弁証法がプラトンに於てかくも積極的なものとなりかくも質量あるものとなったにも拘らず...
戸坂潤 「辞典」
...カントは感覚の積極的な権利を認めることなくして幾何学の経験に対する応用を論じたために応用された結果は要するに直観空間の内容規定の外ではなく...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...積極的な仕事が出来なかったりするのである...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...自分らの積極的な友情を示すために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...津田を厭(いや)がらせる積極的なものがまだ一つあった...
夏目漱石 「明暗」
...カフカがきわめて崇高な意味において尊重していた積極的な現世の力を没却するものである...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...暗黒の観念は積極的な観念ではなく...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...消極のどん底から此の上ない積極的な気持ちへ宙返りするときがある...
平林初之輔 「人造人間」
...プロレタリア文学における婦人の広汎な積極的な活動は真に階級的な文化闘争の一翼として...
宮本百合子 「国際無産婦人デーに際して」
...先生はホントにえらい人でした奥さんも立派なインテリで明るい、積極的な、世話好きな方でした二人のお子さんも身体がすこし弱くて、わがままだけど陽気なお子たちです先生の弟の徹男という方は大学から帰ると、直ぐに自分の書斉に入って、めったに出て来ず、出て来ても、ほとんど口をきかずいつも、何かをジッと見つめているような人でした...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...何かしらもっと偉大な・もっと積極的な・響きがある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これは敵が積極的な行動に出はじめた証拠だと思うんです」「いちど江戸へ戻りますか」「斧田さんは戻りたいですか」「いや私は貴方の御意見に従いますよ」「じゃあ此処(ここ)に踏留りましょう」万三郎は強く云った...
山本周五郎 「風流太平記」
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