...僕にすこし訊問をやらせてくれませんか」帆村は今までにない積極的な申出をした...
海野十三 「地獄の使者」
...真剣な積極的な悪の情熱をともなっている...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...最も積極的な研究手段であった統計的操作と実験的操作とは...
戸坂潤 「科学論」
...批判主義の一貫した体系に於ては少しも積極的な役割を有っていないことからでも判るように...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この階級性の積極的な意義はハッキリと浮き出て来る...
戸坂潤 「辞典」
...この主義が日本に於ける積極的な観念論の尖鋭の極致である所以だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...之は現在に於ける積極的な復古現象に帰せられるものであり...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...決して今日日本で云っているような積極的な押しつけがましい本性のものではない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...あとで彼女が私に与えた積極的な熱い接吻のこととが...
豊島与志雄 「紫の壜」
...前者は單純な積極的な正面より見ての言ひ表はしであり...
波多野精一 「時と永遠」
...鋭い積極的な理智のひらめきがみなぎっていて...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...むしろこれを待ちもうけておられたというような積極的なご様子で...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...何か積極的な理由を感じてゐた...
牧野信一 「冬の風鈴」
...却て「全く積極的な活動力のうちに現はれる」ものである...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...その漫画を見たものが積極的な側を...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...最も積極的な我々の生活に必要なだけの自律性は鍛練され切っていないのだということは認めざるを得ないわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いっこう積極的なお考えを持たれぬが――かつて信玄公御在世以来...
吉川英治 「新書太閤記」
...能面のある者のように積極的な表情を注意深く拭(ぬぐ)い去ったものでもない...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
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