...「穂先」を先導して、私たちは目的地に向かった...
...騎士は穂先の槍を手に持ち、競技に臨んだ...
...草花を摘むとき、穂先で切ると綺麗に切れる...
...漁師は穂先の竿を使って魚を釣った...
...管楽器を演奏するとき、穂先にリードを取り付ける...
...筆の穂先を前歯で軽く噛みながら...
石川啄木 「菊池君」
...幾間を隔てた遠い/\庭の明りの穂先を捉えて...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...そうして筆の穂先を右へ左へ毎秒一往復ぐらいの週期で動かしながらまんべんなく歯列の前面を摩擦するのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...そなたは読んでしまわれたのか」「はい」「目の不自由なというそなたが」「人に読んでもらいましたので」「誰に」燈火の穂先が慄(ふる)える...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを振閃(ふりひらめ)かしては槍の穂先を逃れようとする...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人の槍(やり)の穂先が撓(しわ)って馬と馬の鼻頭(はなづら)が合うとき...
夏目漱石 「幻影の盾」
...持主が急いで座を立った証拠(しょうこ)に、細い筆の穂先が、巻紙の上へ墨を滲(にじ)ませて、七八寸書きかけた手紙の末を汚(けが)していた...
夏目漱石 「明暗」
...穂先から中心(なかご)の端までザッと二尺五六寸...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蒼白い燦(きらめ)きが穂先四寸に放たれた...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...……槍の穂先をきらめかす儀仗の小隊...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...真っ白な穂先をなびかせた薄の上を分けながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...その穂先を追いてめぐりにめぐりたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...筆差しにささった筆のまだ墨の乾き切らぬ穂先を眺めているうちに...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...たいていは藁の穂先(ほさき)のほうを外へ出すことにしている...
柳田国男 「母の手毬歌」
...槍の穂先に取り囲まれた紅木大臣は...
夢野久作 「白髪小僧」
...蹌(よろ)めき蹌めき敵と覚(おぼ)しき人影へ穂先(ほさき)を向けて...
吉川英治 「黒田如水」
...白い穂先(ほさき)が肩(かた)をかすめてうしろへ抜(ぬ)ける...
吉川英治 「神州天馬侠」
...槍の穂先が背を追って来る...
吉川英治 「新書太閤記」
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