...「原稿と言ったって...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...何でも大杉は改造社とアルスから近刊する著書の校正や書足(かきた)しの原稿に忙殺されていたのだそうだ...
内田魯庵 「最後の大杉」
...それはいま書いた原稿の中に...
海野十三 「軍用鼠」
...きょうが約束の締切日(しめきりび)ということになっていた或る雑誌の原稿を取りに...
太宰治 「フォスフォレッスセンス」
...笹村は新たに入った社の方の懸賞俳句の投稿などが...
徳田秋声 「黴」
...篠原良平は「寄生木」の原稿を余に托し置いて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...早くも別の新聞社へ交渉して次の原稿を売込む相談をまとめたところから...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...親切ずくで見てやろうと約束した原稿すら...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...この稿をはじめる時...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...原稿用紙出して書き出したところへ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...句稿は六月に至り私の手元に戻された...
前田普羅 「普羅句集」
...」………………註――一五〇〇年代の話であるから吾々のヨハン・ゲイテが戯曲ファウストの稿を起す凡そ二百年も前のことである...
牧野信一 「変装綺譚」
...そして、夏あついとき、こういう手紙の紙やインクの匂い、あついでしょう? 私はつかれているとき、原稿紙の匂い、インク、つかれを感じますから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...原稿を書くために二時間も机に坐っていると頭が痛くなってくるが...
三好十郎 「ゴッホについて」
...今日この原稿を綴(と)じて終り...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...正方の死は藤陰舎遺稿丁卯の詩題にも「十一月廿二日公上不諱」と書してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...『容安室文稿(ようあんしつぶんこう)』に出ている...
森鴎外 「渋江抽斎」
...吉原あたりでは“ままごと棚(だな)”と称する一つの名物を生んだと「匏庵遺稿」は書いている...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
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