...我は今この『四畳半』の稿未だ了らざるに...
石川啄木 「閑天地」
...片隅の本箱の上に積んだ原稿紙を五六十枚攫(つか)んで来て...
石川啄木 「病院の窓」
...ただ文學者として原稿生活に慣れて來るに從つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...松本の方へ手紙で原稿をたのまれてゐたのに...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...原稿はすぐに植字場へ廻されて活字に組まれたが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そうしてこれはやがて他の作家にも及ぼしてすべての人の作物に同じような原稿料を仕払うことにした...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...まだ汚さない原稿用紙を...
太宰治 「九月十月十一月」
...この退屈な時間を利用して彼はその名著 Theory of Sound の草稿を書いていた...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...大きな西洋紙に書いた原稿の初めの方が二...
徳田秋声 「黴」
...旧稿に手を入れてみた...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...稿料を安くしたつて...
直木三十五 「春夫偏見」
...成人の後作ったいろいろの原稿と共に...
永井荷風 「十六、七のころ」
...この反古を取出して今更漉返(すきかえ)しの草稿をつくるはわたしの甚(はなはだ)忍びない所である...
永井荷風 「十日の菊」
...その農業雑誌に送つて原稿を金にかへてみたい気がしてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...『古今要覧稿』に引いた『西使記』に...
南方熊楠 「十二支考」
...これは珍しいでしょう? 音楽評論社で原稿料の代りにくれたの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一枚の原稿に心血をそそぐ人はあらう...
室生犀星 「故郷を辞す」
...夜になって届いた原稿であるから...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
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