...また春琴をいたわり過ぎるという批難(ひなん)があった時何をいうぞ師たる者が稽古をつけるには厳しくするこそ親切なのじゃわしがあの児を叱らぬのはそれだけ親切が足らぬのじゃあの児は天性芸道に明るく悟(さと)りが速いから捨てて置いても進む所までは進む本気で叩(たた)き込(こ)んだらばいよいよ後生(こうせい)畏(おそ)ろしい者になり本職の弟子共が困るであろう...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...一種の恩寵(おんちょう)のごとくに解したのでもあろう○春松検校が弟子(でし)に稽古をつける部屋は奥の中二階にあったので佐助は番が廻って来ると春琴を導いて段梯子(だんばしご)を上り検校とさし向いの席に直らせて琴なり三味線なりをその前に置き...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...稽古をつける気位で立合ってみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...弟子たちに稽古をつけると...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...どうしても稽古をつける気になれない...
山本周五郎 「花も刀も」
...中級の門人に稽古をつける...
山本周五郎 「花も刀も」
...道場でも門人たちに稽古をつけるし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「私に稽古をつけるのが乱暴すぎる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ひとに稽古をつけることは...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...それから利彦氏を起して稽古をつける...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...同時に家元の所に来る素人のお弟子にお稽古をつける事になるが...
夢野久作 「能とは何か」
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