...鼠一匹の稼ぎ高が...
薄田泣菫 「茶話」
...毎月相当の稼ぎ高があるとは云うものの...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今月も稼ぎ高と罰金とが棒引きだ...
丹沢明 「工女の歌」
...また現在ほとんど自分で消費しているその現在の財産か稼ぎ高を考え...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...富者が金を出す結果として十八ペンスないし二シリングという現在の稼ぎ高が五シリングになったと仮定すれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼らの平均の稼ぎ高は一週間十シリングであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...また曰く――奇怪な愚論よ――アメリカの労働者の一日の稼ぎ高は一弗(ドル)であるのに英蘭(イングランド)の労働者のそれは二シリングであることの唯一の理由は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...御亭主の信用を地に堕すまいとする気から余計に賃仕事の稼ぎ高をあげようと努める風がみえる...
矢田津世子 「神楽坂」
...内職の袋貼りなどで得た稼ぎ高を自分の食い扶持の足し前にしてくれるように...
矢田津世子 「神楽坂」
...種が内職の稼ぎ高のいくらかを別にしておいて...
矢田津世子 「神楽坂」
...内職の稼ぎ高を一銭でも余計にあげようとはげんだ...
矢田津世子 「神楽坂」
...稼ぎ高は時々金兵衛が来てキチンキチンと計算する...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...稼ぎ高を丸々取上る上に...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...稼ぎ高を山分けに致しますから……とか何とか厚顔(あつか)ましい事を云って...
夢野久作 「二重心臓」
...日本娼婦の稼ぎ高は全(まつた)く抱主(かゝへぬし)と折半で...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...彼女は頭の中に、ちやうど登記簿のやうに、この界隅の總ての水夫等の名前をとゞめてゐるので、彼女はそれ等の人物の善惡から、稼ぎ高から、腕前まですつかり知り拔いてゐる...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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