...これから夫婦して共稼ぎをするなりしてもう一度花を咲かす気持でなくちゃあ――」「そうだそうだ」と別の声が云った...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...アメリカへ出稼ぎに行ってる山田という男の浮沈が書かれているけれども...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...彼らの稼ぎには武家以外に平民がある...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...其家は代々の稼ぎ手で家も屋敷も自分のもので田畑も自分で作るだけはあった...
長塚節 「太十と其犬」
...稼ぎさいすりゃいくらでも欲しいだけの御金は取れるしさ」彼女のいう事を黙って聞いていると...
夏目漱石 「道草」
...「一人で留守番をしてゐるのか」「お母さんは稼(かせ)ぎに出ました」「稼ぎ?」問ひ詰められて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お玉一本で稼ぎため...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...全く稼ぎ方も知らないのだから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...現マーボー嬢は稼ぎまくった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...一時は場末稼ぎのこの一座が本席第一流の講談落語を不入りにさせてしまつたと云ふのだから...
正岡容 「寄席風流」
...さういふ稼ぎをする娘も少なくないと聞かされた事など思ひ合せて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...出稼ぎの女性がいかにも優しい女性であるかのように思われた...
柳田国男 「故郷七十年」
...当節は鳴子(なるこ)へ稼ぎにまいっていて...
柳田国男 「雪国の春」
...T「朝ッぱらから一稼ぎしてやがるかも知れ無えぞ」其辺で鉄五郎クルッと踵を反して走り去る...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...こう稼ぎ手が多くてはやりきれない...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...こうした稼ぎに慣れ切っているらしく...
夢野久作 「斬られたさに」
...其中に越後から稼ぎに來た男...
横瀬夜雨 「春」
...「稼ぎに出る子供がいますよ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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